ステップファミリーが抱える悩み/思春期の子どもの気持ち

平田えり

平田えり

テーマ:ステップファミリー

先日、ステップファミリーで暮す継子の立場の若い子からのご相談がありました。

”母親と継父が子どもの前で、イチャイチャしていたら、それをみていた子どもの愛着にも支障が出ますか?”

というご相談です。

思春期に差し掛かった子どもは、ステップファミリーでなくとも、親が自分の目の前で、イチャイチャしていたりする光景を見ることに嫌悪感を抱く子がいます。

というのも、思春期になると”性”にも興味が湧きますし、自分のアイデンティティを形成するのに一番大切な時期でもありますので、親を見る目が鋭くなります。

子どもの受け取り方にも寄りますが、ステップファミリーの中で、生活をしている子どもから見る「親」(大人)という存在は、実親だけではなく、継親(他人)も含まれるので、本能的に実親の”性”に関するものへの捉え方、継親へ対する”性”に関する捉え方としては、「男女の関係性」として認識されることの方が多いです。

実親と継親の親密な行動は、子どもにとって状況によって様々な感情を引き起こします。
良いことも悪いこともあるのが確かです。


子どもの心理的影響

安心感:実親と継親の関係が良好であることを目にすると、家庭の安定を感じ、安心する場合があります。

疎外感: 特に思春期の子どもや継親にまだ慣れていない子どもは、自分がその関係に入れないと感じて孤独感を抱くことがあります。

嫉妬心や不安: 実親の愛情が自分よりも継親に向いていると感じる場合、嫉妬や不安が生まれることもあります。

とはいえ、全くもって、子どもの前で、イチャイチャしてはいけないかというと、そうではありません。


注意することは、下記の通りです。


適切なバランスを取る

スキンシップの程度: 軽い手をつなぐ、肩を寄せ合う程度であれば、多くの子どもが受け入れやすいですが、過度な親密さは避けましょう。

頻度の配慮: 子どもの前では過剰に見せつけるような態度は控え、自然な形で行うことが大切です。

この2つです。

愛してやまないパートナー同士でもありますが、子どもの気持ちを考えて、行動すると良いですね。


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平田えり
専門家

平田えり(カウンセラー)

NPO法人M-STEP

自身もステップファミリーやシングルマザー当事者であるカウンセラーが、「100日間カウンセリング」を実施。自信を持って自分の行動を選べる人になれるようサポートをします。不登校の悩みにも対応しています。

平田えりプロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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