日本のエレベーターは世界一

深山州

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こんにちは、マンション管理士の深山です。


 数年前、都営住宅で痛ましいエレベーター事故が起きました。
そのメーカーはシンドラー社、世界2位のシェアを誇るエレベーターメーカーです。
しかし日本ではそのシェアが1%であり、納品された建物の多くが
分譲マンションではなく公共建築物です。
競争入札制度で安く札を付けた同社が多く納品しているものと思われます。


 ところで、日本メーカーのエレベーターに関する技術(製作・施工・保守)は、
世界でもダントツであると断言します。
世界で最も安全な乗り物、とも言えるでしょう。
何と言っても、
「世界最高峰の技術立国である」
「上下にしか動かない」
「安全対策が何重にも施されている」
「メンテナンスが過剰な位に頻繁である」
「事故が起こるたびに法律の規制が強くなり、より安全性が高められる」
といった理由が考えられます。

 すべては日本人の過剰なまでの品質要求気質からきているものと推察します。
日本人はモノがあふれ過ぎて、何でも「より安全・安心」と過剰なまでにサービス・品質を要求します。
その代わりに高額なお金を払っても良いのかもしれません。


 安全性に関しては、同じ乗り物として乗用車と比較すればわかると思います。
エレベーターには運転技術は全く必要なくボタンを押すだけ、相手からぶつかってくる事もありません。

乗用車の点検は古くても2年に1回の車検だけである反面、
エレベーターは月1回~少なくて3カ月に1回実施しています。
それとは別に法定点検が年1回義務付けられています。
死亡事故率などで他の乗り物と比較すれば圧倒的に低いでしょう。


 恐らく民間でシンドラー社のエレベーターが普及しないのは、
建設業界特有の談合体質もありそうですが、日本人の過剰なまでの安全性(品質)の追求が
同社の製品を受け入れられなかったのではないでしょうか?

 日本での近代エレベーターの歴史は110年以上、今では全国で約70万台が
設置されていると言われています。
メイドインジャパンのエレベーターとその保守体制は世界一です。
その品質に自信と誇りと感謝の気持ちを持って、私は気持ちよく安心して利用しています。


※くれぐれもマンション内でエレベーターに乗っていて突然止まった時に、落下するのでは?と
 パニックになる事だけはやめましょう。外国/SF映画の見過ぎです。
 停止くらいは当たり前、と思わなければ海外のコンドミニアムで生活できません(笑)
 慌てず係員が来るのを待ちましょう。
 ただしトイレが我慢できなくなった時は、さすがに私も慌てそうです。


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株式会社メルすみごこち事務所/株式会社クローバーコミュニティ

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