(BSテレ東)日経モーニングプラスの取材を受けました
こんにちは、マンション管理士の深山です。
突然ですが皆さん、「相見積り」(あいみつもり、『あいみつ』と略して言います)の意味をご存知ですか?
「注文を出す前に金額などを比較検討するために、複数の業者から提示させる、それぞれの見積り」
(広辞苑より)
皆さんの認識と広辞苑とで、それほど違いはないと思います。
ところが。
少し前の話になりますが、あるマンション専門の清掃業者の担当者と、
電話で次のような会話をしていました。
深:「○○マンションの日常清掃と定期清掃業務について、現行の清掃会社の品質が低く、
改善される様子も無いので、会社変更の提案を予定しています。
ぜひ御社を管理組合へ推薦しようと思っているのですが、よろしいですか?」
担:「ありがとうございます。ぜひお願いします。」
深:「ただ、1社のみ推薦することは出来ないので、御社含め3社を推薦し、
『相見積り』と面接で、管理組合に選んでいただこうと思っています。」
、、、と会話し、電話を置くと、隣にいた修繕部門のスタッフが
「深山さん、今電話で『あいみつ』って言ってたよね」と聞いてきました。
彼は続けてこう言いました。
「建築業界で『あいみつをお願いします』って言うと、『高めの見積りを用意してくれ』ってことなんだよ。
つまり、初めから特定の業者Aに工事を受注させる場合、
他の業者には業者Aの提示額より高い見積りを出させて、
その業者Aが見積り比較の結果、受注したように見せるために、『ダシ』としての見積りを言うんだよ」
それは知らなかった。一部ではそのような使われ方をしていたとは。
「あいみつ」→「見積りを合わせる」と、こんなイメージでしょうか?まさに談合の世界ですね。
マンション管理コンサルタント メルすみごこち事務所