なぜ、私が単位取得の専門塾の猫の手ゼミナールを作ったのか?
さて、今回は「推薦入試で理系大学に入ると苦労する」話をしたいと思います。
何年も前に長野県の上田西高校という高校で全校集会で講演をさせて頂いたことがあります。その時のテーマが上記のテーマでした。
進路指導の先生が学生のことを親身に考えていて「非常に素晴らしい高校だな」と思った記憶があります。懐かしいですね。
今回は推薦入試で進学する割合が多い高校の進路指導の先生に参考になるように書いていきたいと思います。
弊社に相談に来る大学生をパターンで整理すると推薦入試で大学に入ると苦労する理由は大きく分類すると「3つ」あります。
(1)学力のギャップ
(2)学習の期間
(3)孤立のリスク
ほとんどのケースで上記の3つが複合的に絡み合っているケースです。
少し整理していきましょう。
(1)学力のギャップ
最も大きな原因が上記になります。
一般入試の学生の場合は大学受験の直前の時期までに1日に8時間前後は人生で一番の集中力で勉強を行います。
ですが、推薦入試の学生の場合は私立大学では11月頃には進学が決まってしまうので、勉強にも身が入りません。
そのため、単純な学習時間としては、11月〜2月までの4ヶ月間では約960時間となります。
この学習時間に違いが発生します。ギャップが発生して当たり前ですよね。
これは彼らが悪いのではなく、必然だと言えると思います。
合格が決まってから親が勉強しろと口うるさく言っても難しいのは皆さんもご存知だと思います。
極端な話ですが、全ての大学が推薦入試の合格者の発表タイミングを1月下旬や2月下旬に変更すれば解決する問題でもあります。(現実的には難しいですが)
制度上の課題の一つと言えます。
(2)学習の期間
次に大きな問題となるのが大学特有の学習期間の問題です。
多くの4年生大学では学習の期間を「1年間を前期と後期」という分け方をしています。
そして、前期の期間は4月〜7月末、後期は9月から1月末としています。
つまり、実質的には3ヶ月の期間での成績判定となります。
その限られている学習期間で、推薦入試の場合は高校範囲の復習〜大学1年生の範囲を一気に学んでいきます。なかなか厳しい状況であることは理解していただけると思います。
さらに自分の実力で、この範囲を「独学でやれ」と言われても厳しいことは想像に難くありません。
*例えば慶應義塾大学などの一部の大学ではクオーター制度を採用している科目もあり、その場合は1ヶ月半で一気に学習する必要があるので、さらに厳しい状況となります。
(3)孤立のリスク
そして3つ目が孤立のリスクです。
推薦入試の場合は通常は自分が通っている高校よりも偏差値で格上の大学の枠を選ぶことになります。
例えば中堅の高校であれば早慶などの上位の私立だったりします。
当然と言えば当然ですが、自分が受験して入れるよりも上の大学に進学します。
そうすると、周りの友達と進路が異なる現象が発生しますので、友達が同じ大学にいないという状況になります。
さらに、大学生になると一人暮らしの大学生も増えてきます。
結果的に初めての一人暮らしで生活基盤を整えながら、大学で友達を作り、さらには勉強も一般入試の学生に比べて何倍もやらなければならない状況となります。
大きな環境変化が生まれます。
推薦で理系の大学に入るときは準備が必要
ここまで話せば、ご理解いただけると思いますが、特に理系に推薦で進学すると苦労します。
一人暮らしだけなら何とかなりますし、友達を作るのもバイトやサークルなどで作ることは可能です。でも時間がないので勉強ができなくなります。
もしくは勉強を選べば、上記の2種類が欠けて孤立することになります。
高校の進路指導の先生は、もし、理系の大学に推薦入試で入る予定の生徒がいて、一人暮らしをする場合は特に注意深く進路の相談をしていただければと思います。
高校での講演も請け負っていますので、お気軽にお問合せ下さい。
猫の手ゼミナール


