採用動画を制作したのに応募者が増えない企業が見落としている施策

花澤宏幸

花澤宏幸

採用動画を作ったのに、なぜ応募が来ないのか

「採用動画を作れば、いい人材が来てくれる」

そう信じて、数十万円をかけて映像を制作した。
社員インタビューも撮った。
職場の雰囲気も映した。
代表のメッセージも入れた。

それでも、応募者数は変わらない。

この話、珍しくない。
むしろ、採用動画を作った中小企業の多くが、同じところで詰まっている。

問題は動画のクオリティじゃない。
問題は、動画が「置かれているだけ」になっていることだ

採用動画が「履歴書の写真」になっている企業の共通点

採用動画を作った後、どこに置いたか確認してほしい。

・自社のホームページのトップ
・採用ページの下の方
・YouTubeにアップしてリンクを貼っただけ

こういった使い方をしている企業に話を聞くと、ほぼ共通した答えが返ってくる。

「一応、採用ページに載せてあります」

「一応」という言葉が出た時点で、察してほしい。

採用動画は、見てもらって初めて機能する。
当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれないが、
「置く」ことと「見せる」ことは、まったく別の行為だ

採用ページにたどり着く求職者は、すでにある程度その会社に興味を持っている人間だ。
動画はそこで「後押し」にはなる。

しかし、まだ興味を持っていない層には届かない。

そもそも、求職者はどこにいるのか

ここで一度、聞いてみたい。

あなたの会社に来てほしい人材は、今この瞬間、どこで何を見ているか


20代の若い層なら、TikTokやInstagramのリールをスクロールしている可能性が高い。
30代の転職検討者なら、Xや仕事終わりのYouTubeかもしれない。

採用活動における根本的なズレは、ここにある。

求職者がいない場所に、動画を置いている

求人媒体に掲載している会社は多い。
だがそこに集まるのは、「今すぐ転職したい人」だけだ。

実は転職市場で見落とされがちなのが、「転職を考え始めた段階」の潜在層。
この層は、求人サイトをまだ見ていない。

彼らはSNSのフィードの中にいる。
採用動画をその場所に届けない限り、何百万かけて作った映像も、倉庫の中の在庫と同じだ。

「配信設計」なき採用動画に、投資対効果はない

採用動画の制作に注力する一方で、配信の設計がまったくないケースは想像以上に多い。

なぜそうなるかというと、発注の構造に原因がある。

映像制作会社は映像を作るプロだ。
撮影・編集・ナレーション、この領域では力を発揮する。

しかし、

  1. どのSNSで流すか
  2. どのターゲット属性に配信するか
  3. 何秒で興味を引き、どこにCTAを置くか
  4. 採用応募ページまでの導線をどう設計するか


これらは、別の専門領域だ。

映像制作を依頼した会社が、配信設計まで面倒を見てくれると思っていたとしたら、それは発注側の思い込みに過ぎない。

採用動画は、制作して終わりではなく、配信設計から始まる

動画の内容より先に決めるべきこと

多くの企業が、動画の内容から考え始める。

「どんな社員を映すか」
「どんなメッセージを入れるか」
「何分の尺にするか」

これらは重要だ。

だがその前に決めるべきことがある。

・誰に届けたいのか(ターゲットの解像度)
・その人はどのSNS・どの時間帯にいるのか
・動画を見た後、その人にどんな行動を取ってほしいのか
・応募ページまでの動線に障害はないか


この設計が先にあって、初めて「だから社員インタビューを入れよう」「だから30秒に絞ろう」という判断が正しくなる。

逆算のない動画は、撮影が終わった瞬間に用途が消える。

配信まで設計すると、同じ動画でも結果が変わる

採用動画に限らず、映像というものは届け方によって効果がまったく変わる。

同じ素材を使っていても、
・Instagram向けに縦型に再編集したもの
・YouTube広告として15秒に刈り込んだもの
・採用ページに埋め込み、スクロール途中に自動再生させたもの

これらは、それぞれ別のターゲットの別の心理状態に刺さる。

一本の採用動画は、正しく設計すれば複数の接点を生む資産になる

しかし設計がなければ、ただの高額なコンテンツファイルだ。

採用動画で応募が増えない本当の理由

整理しておく。

  1. ・動画のクオリティが低いのではなく、届く場所に置かれていない
  2. ・採用ページへの流入設計が抜けている
  3. ・潜在層(まだ転職を決めていない層)にリーチできていない
  4. ・SNS配信の設計が映像制作と切り離されている


採用動画を作ること自体は、正しい判断だ。
映像は、文字より早く信頼と空気感を伝える。

ただ、それが機能するのは「見てもらえた時」だけだ。

作って終わりにしている企業が多い中で、配信設計まで一気通貫で考えた企業は、同じ動画で全然違う結果を手にしている。

その差は、センスでも予算でもない。
設計があるかどうか、ただそれだけだ

ブライトビューメディアでは、採用動画の制作から配信設計・応募導線の構築まで、一気通貫で支援している。
費用の話は、その後だ。

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花澤宏幸
専門家

花澤宏幸(映像戦略ディレクター)

株式会社ブライトビューメディア

20年の法人営業で培った課題整理力を生かし、映像制作を企画段階から支援。「誰に何をどう伝えるか」を整理し、採用や広報の目的に沿った映像活用を提案します。

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