浅海理惠プロのご紹介
相手への心配りなど心の表現を伴う日本の伝統文化「お箸と風呂敷」について伝えたい(2/3)
お箸教室の受講者の8割強が30〜40代。コンプレックスで友人と食事に行けないという人も
浅海さんのお箸教室の受講者の8割強が30〜40代で、50代、60代、小学生や就学前の子どもたちへと続きます。大多数を占めるのは、長年お箸使いにコンプレックスを持つ人。中には、それを理由に友人と食事にも行けない人もいるのだとか。
「会食の機会が増えるなど社会的な世界が広がる年代で、それまで『下手』で済んでいたことも年齢を重ねると通じなくなり、『恥ずかしい』と感じるようです」
浅海さんは、基本的にマンツーマンでレクチャー。各人の手の大きさも筋肉の付き方も癖も十人十色だからです。
「動画投稿サイトには、お箸の持ち方を解説する動画はたくさんありますが、実際にやってみると、自分とはどこが違うのかが分からないがゆえに、言われた通りに持ってもうまく食材がつかめなかったりして、結局解決しないんですね。でも、それは当然で、指の長さも違えば筋肉の備わり方も違うわけで、お箸の当たる箇所も力の伝わり方も人それぞれなんです」
一方の風呂敷教室の中心は年配層で、ほとんどが女性。しかし浅海さんは、こうした現状に歯がゆさを覚えているそう。
「本来、風呂敷はジェンダーレス。それに、古風なスタイルを好む人や、着物を着る人たちに向けた特別なものではなく、身近なものなんです。わざわざ買わなくても四角い丈夫なハンカチがあれば、それはもう風呂敷。結び方に不正解というものがない、すごくゆるいものですし、災害などの緊急時にも役立つ使い方があるので、男性や若い人にも活用してほしいですね」
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