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井上昇哉

子どもたちの思考力を高め、未来の選択肢を広げるプロ

井上昇哉(いのうえしょうや) / 塾講師

学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす

コラム

『「中1・中2生にとって、基礎学って大事ですか」への回答』

2020年1月23日

テーマ:教育 受験 進路

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

こんにちは。与一の井上です。

今日はあと3週間後に迫ってきた中学1・2年生の基礎学力テストについてお話しします。

中3生のお子さんをお持ちの保護者の方であれば、“基礎学”の重要さは十分ご理解のことかと思いますが、中1・中2生にとってはどのような位置づけのものなのでしょうか。

中1・中2生にとってはこの基礎学、実はほぼ成績には関係ありません。
また、今回のテストが3年生における志望校決定にも関係することもありません。
「大事なテストって聞いたんですけど」そう思われる方もおいでるかもしれませんが、
これは事実です。
単純に通知表の上での成績に関して言えば、その後に控える学年末テストの方が遥かに重要です。

「じゃあ基礎学って勉強しなくてもいいんですか」
いえ、そういう訳ではありません。
成績表に関係しなければ重要ではないというのは大きな間違いです。

何故重要なのかを2つの理由からお伝えしましょう。

この1年学習したことの復習に最適である。


基礎学が実施される時期を考えてみましょう。

今年度は中1・中2生の基礎学は2月13日に実施されます。
この時期に実施される意図は“この1年間学習したほぼ全てのことを範囲とする”ことです。

ということは“基礎学に向けて勉強する=今年1年間の学習内容全ての復習ができる”と言えます。
中2生も勿論ですが、特に中1生にとって、英語・数学において1年生で学習したことに理解できないことが残っていれば、次の2年生で後れを取ることは間違いないと断言できます。
よってこの基礎学までの期間は、苦手克服のために勉強をし直す絶好の機会であり、逆に言えばここを逃せば新学年で苦労する可能性は非常に大きくなると言わざるを得ません。


正しいレベルの問題を経験できる


もう一つ基礎学が重要だと言える要素は、“全県全ての中学校で同じ問題を解く”という点です。
毎年「基礎学はいつものテストより段違いに難しかった」という生徒がいますが、
これには上記の通り範囲が広いことに加え、この要素も大きな要因です。

基礎学の校内平均点の点数差などがその根拠となるように、
残念ながら中学校間にもやはり学力差があるという事実は否めません。
当然定期テストは学校の先生が作成するため、自分の中学校のレベルと乖離した問題を出題することはまずありえないでしょう。ここから導かれる真実は、「いつものテストより難しい」と生徒が言ったとすれば、普段のテストが自分の中学校のレベルに合わせたものであるため「いつものテストが簡単」であるということなのです。

周知のように徳島県の高校入試において、3年生で3回実施される基礎学の重要度は特大です。
中1生はまだそこまで意識をする必要はあまりありませんが、中2生はあと8か月もせずこの「難しかった」テストと同レベルの問題で点数を取ることが求められます。
中2生のお子さまが、「普段のテストより基礎学の方が遥かに点数が低かった」とすればどうなるでしょう。
普段のテストの点数で満足せず、今のうちに勉強の方法を考え直さなければ志望校への道は閉ざされてしまいます。


さあこの事実を知った今でも「成績に関係ないから基礎学はどうでもいい」と言えますか?

この記事を書いたプロ

井上昇哉

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井上昇哉(学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす)

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