家族葬のプロが教える「事前相談の前に決めておくこと」①
家族の誰かが亡くなると遺族によって葬儀などが行われますが、親、配偶者、子ども、兄弟などの親族がいない方や疎遠になっている方の葬儀はどうなるのか心配されている方もいらっしゃると思います。
単身の方が、お亡くなりになった後のことを心配されて相談を受けることが増えてきました。
甥っ子さんや姪っ子さんがいらっしゃっても、迷惑をかけられない、疎遠など理由は様々です。
そのような場合、遺言書、成年後見、死後事務委任契約をセットで行うことを勧めています。
・お葬式やお墓、永代供養、海洋散骨など。供養に関すること
葬儀社に相談し、ご自身のご希望内容の見積りを出してもらう。
・契約に関すること
法書士に依頼し公正証書にしておく。
必要な費用は先に預託したり、金銭管理までお願いしたりとケースバイケース。
現状、単身の方が亡くなり後見人がいらっしゃる場合は、後見人の方が葬儀を執り行います。
それ以外の場合は、病院や施設の方が届出人となり、葬儀を執り行うことがほとんど。
費用は、ご本人様のお金(遺留金)で賄います。
またお葬式費用として、本人様の年金から毎月少しずつ貯めてくれている施設もあります。
お葬式費用は、残しておかないと周りの方に迷惑をかけてしまうので注意した方がいいです。
最後に生活保護受給者の場合は、葬祭扶助が頂け、扶助内で行える内容の葬儀を執り行います。
扶助の金額や頂ける基準は、市町村によって異なりますので担当課に相談された方が確実です。
現在は、身寄りのない方や独身のまま年齢を重ねた高齢者も増加しています。
そのため身寄りのない方々を対象にした福祉や葬儀サービスなどの相談もあります。
葬儀や埋葬費用にお困りの方は給付制度もあるので、事前に調べてもいいですね。
自分の葬儀の準備をすることは今では珍しいことではありません。
自分の死後について考えることは、今をどのように生きるか考えることにも繋がります。
不安な事があれば1人で悩まず些細なことでも構わないので、私にご遠慮なくご相談ください。
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