浜松の司法書士が紹介したくなる鹿児島の「誇り高き職人集団」
今日ご紹介するのは、焼津の司法書士事務所、「なないろ司法書士事務所」さんです。
司法書士 見城美妃 さんの事務所です。
見城さんは、開業4年目。
開業前に浜松にある私の事務所に遊びに来てくださったのですが、そのとき、「地域密着感のある路面の事務所の良さ」を感じたそうです。そして、開業の地として選んだのが、商店街の中にある現在の事務所。
開業当時、見城さんは、朝7:00から割烹着姿で事務所の前の掃除を続けました。
最初は様子を伺っていた商店街の方々も、徐々に見城さんに声を掛けるようになり、いつしか、ご自身の相続のこと、会社の登記のこと、財産管理のことなどの、いわゆる司法書士の業務に関連する相談が見城さんに寄せられるようになりました。
見城さんは、一人一人の相談者に対し、法律家からすると当たり前の法律用語を、噛み砕くように丁寧に説明することを心掛けたそうです。
見城さんは、続けます。
「開業から3年間、こだわってきたことがあります」
「1年目は、じっと待つ」
「2年目は、そっと立つ」
「3年目は、ぐっとこらえる」
つまり、
1年目は、積極的な営業活動は一切せず、相談に来られるのをじっと待つ。
2年目は、徐々に相談が増えていくのですが、それでも積極的な営業活動は一切せず、そっと立って、人と人の繋がりの中からご紹介された方々を迎え、お一人お一人と丁寧に向き合う。
3年目は、人からのご紹介が増える反面、いろいろな方々のいろいろな思惑が絡み、中には、露骨な甘い誘いなようなものもある中、ぐっとこらえる。
という姿勢です。
「石の上にも三年」といいますが、見城さんは、自分のスタイルを確立するために、3年間、守りの姿勢を貫きました。
4年目に入った見城さんは、以前にも増して、ある想いが強くなっているそうです。
「一生懸命働いてくれ、自分を支えてくれている所員さんを幸せにしたい」
見城さんは、言います。「所員さんを守るため、無茶な仕事の依頼をちゃんと断れるようになりました」と。
そして、見城さんには、開業当時から変わらぬ想いがあると言います。
「地域に寄り添いみなさんの架け橋になりたい」
なないろの虹のような存在になるという見城さんの想いが、司法書士事務所の名前に込められていることをあらためて感じた素敵な時間でした。