四季の食養生の話
病院と違って漢方専門薬局では健康保険が効きません。でも、保険が効くかどうかの違いだけではありません。
使える漢方薬や生薬の種類は漢方専門薬局の方が多い
保険が使える漢方薬は限られています。よりきめ細かく体質や症状に合わせて漢方薬を買うことが出来ます。これは保険の効く漢方薬だけでは難しいです。例えば、動物生薬を配合した漢方薬のほとんどは保険が効きません。
老化を防止し若返りをはかる効果のあると言われる補腎薬も、保険が効くものはわずかです。年齢の高い方の不妊症などでは、必要な漢方薬の多くが保険が使えないのです。
また、風邪やインフルエンザに応用できる漢方薬の中で、寒気が強く汗が出ていないときに適応の漢方薬などは多くが保険適応ですが、寒気よりほてりや暑苦しい、喉が痛いような状態の引き始めに適応する漢方薬など、保険適応でないものが漢方薬局では買えます。喉が腫れて痛みがあるときには、寒気が強く汗が出ていないときに適応の漢方薬は使ってはいけないケースが多いのですが、多くの医療機関では、そのようなことはお構いなしに処方されています。
体質に合わせて適切な食養生法もアドバイスしてもらえる
相談してお体に合った漢方薬を求められるだけでなく、体質に合わせて適切な食養生法もアドバイスしてもらえる。
これは非常に重要です。東洋医学では、医食同源、薬食同源といって、薬と食事を分けません。例えば、ストレスによる自律神経失調では、良い香りのする生薬が多く含まれた漢方薬が適合する場合が多いのですが、食事でも香りの強い野菜などを心がけて摂取する方が治りが早くなります。このような体質や症状に合った食養生法は、病院で漢方薬を処方してもらっても教えてもらえません。