日本は「木の文化の国」

大石知広

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テーマ:木育

こんにちは!フレンドハウスの大石知広です。

国土面積に対する森林面積の割合を森林率といいますが、

先進国の中では、フィンランド、スウェーデンに次ぐ

森林率世界第3位の森林国です。

森林面積がこれだけ残されているのは、

古代において日本人の森林との深い関わりや共生を証明するものです。

また、奈良時代に成立した「日本書紀」に木の使い方を指示した記述があります。

スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した後の部分です。

スサノオノミコトは、この国には船がないからそれをつくるためにといって

体の毛を抜いてまいたのです。

   顔のひげをまくと杉。

   胸毛をまくと檜。

   尻の毛は槙。

   眉毛は樟になりました。

そして、

「杉と樟は、この二つの木は浮宝とせよ。

檜は瑞宮をつくる材料とせよ。

槙は青人草の奥津棄戸の棺をつくる材料にせよ。

また食料としての木の実をたくさんまき、植えよ、とおっしゃった」

のです。

浮宝とは船のこと。

瑞宮は立派な建物。

青人草の奥津棄戸は墓所のことです。

ですからこの文章は、

「杉と樟では船をつくりなさい。立派な建物は檜を使いなさい。棺は槙にしなさい」と

木の使い方を教えているのです。

スサノオノミコトの話の内容が空想的な神話でないことは、

古代遺跡からの発掘で証明されています。

スギの赤味や芳香の強いクスノキが、水に強いことが知られていたことは、

遺跡から発掘されるスギやクスノキ丸太をくりぬいた船や、

稲作で使う田船や田下駄がスギであっことからわかりますし、

宮殿や寺社建築がヒノキで造られていることは言うまでもありません。

マキが棺桶に使われていたことも、古墳時代の木棺の出土で明らかです。

マキは、ヒノキ以上に水に強く腐りにくい木です。

まさに、“適材適所”ですね。

日本書紀

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