不正解との付き合い方
平成26年以降、学校の授業改善の視点として
「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」が提唱されました。
これには様々な項目が含まれますが、最も重要な視点の一つは
「学ぶことに興味や関心を持つ」ということだと思います。
今も様々なメディアでこの言葉を見聞きする機会がありますが
この話題に触れると、私は必ず自分が担当した生徒の一人を思い出します。
その生徒さんは、非常に学力が高く意欲的だったのですが、高校を中退していました。
担当してからしばらくして、次のような理由を本人から聞くことができました。
その理由とは・・・
「授業中に分からないことがあったので、先生に度々質問した所、
次第に迷惑がられてしまい、クラスでも浮いた存在になってしまった」とのことでした。
その時の状況を詳しく聞いた訳ではないので、
問題の本質がどこにあったのか自分には判断できません。
しかし、学習に取り組む意欲が強い生徒が、
高校を辞める状況になったことは事実です。
「主体的・対話的で深い学び」の実現のためには
生徒の意欲を受け止めるための学校側の環境の整備が
大切な要素の一つであると考えます。