正解のない時代にキャリアを創造する【第4回】人材版伊藤レポートとは?人的資本経営との関係をわかりやすく解説
「キャリアコンサルタント」と聞くと、どんな仕事を思い浮かべるでしょうか。
転職相談。
就職活動の支援。
履歴書や職務経歴書のアドバイス。
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
もちろん、それもキャリアコンサルタントの仕事です。
しかし、キャリアについて考えることは、「転職するかどうか」を決めることだけではありません。
今の仕事をどうしていきたいのか。
自分の強みをどう生かしたいのか。
これからどんな働き方をしたいのか。
今の会社でどんな役割を担っていきたいのか。
そうしたことを考えることも、キャリアを考えることです。
そして、この視点は企業の中でも活かすことができます。
例えば、
- 社員自身のキャリアについて考える
- 上司や部下との関係について整理する
- 個人と組織の間にある課題を一緒に考える
といった支援です。
こうした問題には、単純な「正解」があるとは限りません。
本人の考えを聴き、会社の状況も理解し、その人がこれからどう働いていくのかを一緒に考える必要があります。
ここで重要なのが、キャリアコンサルタントの第三者性
です。
上司でもありません。
経営者でもありません。
同僚でもありません。
だからこそ、社員が普段は話しにくいことを話せる場合があります。
またキャリアコンサルタントには法律で、相談者に対して守秘義務を負っています。
相談者本人の了解なしに、相談された内容を勝手に第三者に話すことはありません。
もちろん、企業の中で活動する以上、会社との関係も大切です。
個人だけを見るのでもなく、会社だけを見るのでもない。
個人と組織の双方を視野に入れながら、その間をつなぐ。
私は、これも企業におけるキャリアコンサルタントの役割の一つだと考えています。
キャリアコンサルタントは、社員の「転職」を支援する人だけではありません。
その人が今いる場所で、どのように働き、どのように力を発揮していくのか。
そして、そのことが会社にとってどんな意味を持つのか。
個人と組織の両方から考えていく。
そんな関わり方が、組織におけるキャリアコンサルタントの役割です。



