日本企業における最新のメンタルヘルス事情
睡眠障害が診療科名になったニュースから考える心の健康
2026年6月から、「睡眠障害」が医療機関の診療科名として掲げられるようになりました。
日本人の5人に1人が睡眠に悩みを抱えているという現実がある一方で、その人たちが医療機関を受診しようと思った際に、どの医療機関に相談すれば良いのかが分かりにくいことが指摘されていました。今後は「睡眠障害内科」や「睡眠障害精神科」などが掲げられることによって、睡眠障害に悩む人たちが医療機関へとアクセスしやすくなることを目的にしたものです。
このニュースとしては比較的小さく扱われた話題かもしれませんが、私はとても大切な変化だと感じています。なぜなら、この出来事は「眠れないこと」を軽く考えない社会へ向かう一歩だと思うからです。
私たちは体調を崩せば病院を受診します。しかし睡眠については、
- 「最近忙しいから」
- 「ストレスがあるから仕方ない」
- 「そのうち治るだろう」
と我慢してしまうことが少なくありません。
実際、メンタルヘルス相談の場面でも、気分の落ち込みや不安、人間関係の悩みについて話を伺う中で、「そういえば最近よく眠れていません」という言葉が出てくることがあります。
睡眠の問題は、心の不調の原因になることもあれば、心の不調のサインとして現れることもあります。
だから私は、相談を受ける際に睡眠の状況を確認することを大切にしています。
睡眠は目に見えません。
しかし、私たちの心や身体の状態を映し出す鏡のような存在です。
もし、
- 「寝つきが悪い」
- 「夜中に何度も目が覚める」
- 「朝起きても疲れが取れない」
そんな状態が続いているのであれば、それは身体や心からのメッセージかもしれません。
今回の制度改正は、睡眠に悩む人たちを医療機関へとアクセスしやすくするためのものです。
眠れないことを我慢する時代から、必要に応じて相談する時代へ。
そんな変化の始まりとも言えるでしょう。
この記事を読んだ方に、ひとつだけ問いかけたいと思います。
「最近、よく眠れていますか?」
もし少し気になることがあるなら、自分自身の心と身体の状態に耳を傾けてみてください。
睡眠を見直すことは、心の健康を見直すことでもあります。
睡眠とメンタルヘルスの関係については今後もコラムでお伝えします。



