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知られていない事実 JR 西日本の山陰本線の廃線の危機

2022年9月27日

テーマ:世間の話題から

コラムカテゴリ:ビジネス

知られていない事実 JR 西日本の山陰本線の廃線の危機

こんにちは、サポートコーチ出雲の山根浩二です。


今年 JR西日本が、運営路線の採算について発表しました。それについて島根県では、特に木次線が取り上げられることが多いですが、もちろん木次線が一番の候補になります。

同時に、山陰本線の出雲から下関も乗車人数による不採算路線になっています。これはメディアなどで、あまり取り上げられてないと思います。東日本から出雲市までの区間はもちろん観光客も多いため、人数的には採算ベースに乗っているみたいです。

私が今思うのは、新聞などで大々的に取り上げて、島根県民が知ることになれば、さすがに色々な反対の声が上がってくるとは思いますが、そうなっては困る方もいると思うので、山陰本線のことについて、フォーカスを当てないようにしている気がします。

私自身は大田市の出身ですので、過去には大阪からの帰省に JR を使っていました。岡山からの伯備線で、帰ってくるのに非常に時間がかかりました。

最近、毎月行なっている出雲ランチ会で、元市会議員の方に、山陰本線の廃線の危機の話を聞いてみると、その方は JR の動向にも関心が高く、「その通りだよ」と同意を頂けました。

他の参加者の方はそれを聞いて、「えっ、そんな話があるの」と皆さん一様に驚愕しておられました。まあ出雲市の方は、出雲市までは大丈夫だということで安心されていました。

でも皆さんこの程度の認識です。もし新聞での JR の記事を見た方がおられたとしても、JR の山陰本線が分断される恐れについて認識された方は、松江市、出雲市の方では少ないと思われます。

調査したわけではありませんが、逆に、島根県西部の方は、自分の地域の JR が不採算だということで危機を感じている、かもしれません。


元市会議員の方が言われていた、「出雲市より西の人口は、松江市単体の人口よりも少ないんだよ」ということについても、あまり認識されていないことのように思います。

木次線の存続については以前から議論をされているようで、バスで代替するとか、将来はそうするしかないとかいうことになってますが、では出雲から下関の間についても本当にバスで、代替できるのでしょうか?

先日 YouTube で交通関係の方にも詳しい専門家の方の話で、バスで鉄道の代替をすることは不可能だということを言っておられました。

鉄道の強みは大量輸送です。車両を連結することによって、輸送量を5倍10倍にすることは可能です。現在一両で走っている山陰本線には増量する余地がいくらでもあります。

ではバスで5倍10倍にするには台数を増やすしかありません。そもそもその対数の確保と運転手と確保ということに関しても出し、災害時には、道路網の渋滞という問題もあります。


普通に考えて一番効率がいいのは列車で、バスに変えたとしてもバス自体が不採算路線になり、将来、配線になるのは目に見えています。

そうなったら自家用車で移動するしかありませんが、少子高齢化のこの時代高齢ドライバーは免許を持ってなくなっています。そんなに不便になったらそこに住むことを諦めるという選択肢しかなくなってしまいます。

ということは JR山陰本線の廃線によって、将来の島根県は、人口が更に減少するというのが確定してしまいます。


さらに貨物列車の存在があります。全く話題に上がっていませんが、JR貨物などの貨物列車は島根県にも入っています。何両もの長い車両で貨物列車が走ってるのを見ることがあります。まさに低コストで大量輸送が実現しています。

何両もの貨物列車をトラック便で代用するとすると何台になるんでしょうか?当たり前ですけどコストが上昇します。

ということは、線路がなくなり貨物列車が使えなくなるということは、その地域の輸送コストが上昇しますので、当然物価が上がります。もちろん現在でも JR の近隣ではない山奥などの辺鄙な場所はありますが、その辺鄙な場所に届けるためのコストが現在よりも、さらに上昇するということです。

現場は、乗車人数での不採算路線を排出するという方向に、話が向かっています。自分たちのやりたい方向に向かって誘導されています。前提として、利用者が少ないから廃線になっても仕方ないよねという感じです。


人体に例えると、末梢血管に、血液を送るのをやめてしまうとその部分は壊死してしまいます。線路を血管に例えるとまさにこの通りだと思います。



じゃあどうしたら良いんだー。という感じの話になっていますか、答えは一つだと思っています。

それは国がお金を出し JR西日本は路線を維持するということです。

そもそもが人口が少ないところの路線は、赤字が当たり前です。公共交通機関に採算を求めること自体が間違っています。


収支が黒字になるのならば、民間企業がやればいいんです。でも民間企業はできないから非営利組織の政府がやるのです。

ちょっとフランスの田舎の列車が走ってる風景を思い出してみてください。テレビなんかで写ってることがあると思います。あれって、すごくのどかな風景の中を少人数しか乗ってないような列車が走っているイメージです。

フランスの列車は、採算にあってるのでしょうか?あっているわけありません、そういう考えで運行されてないのです。

国民が自由に移動できるのを助けるということが政府の目的です。

今の日本に当てはめると、どうなりますか?

人口が少ないところは、乗車人数が少なくても継続して運行していくのでいいんです。民間企業となっている JR西日本が、赤字で困ると言うなら政府が、お金を補填すればいいんです。

まあそもそもが JR の民営化という政策自体が間違っていたというだけなんです。公共交通機関は赤字でいいんです。もちろん少量の運賃負担をしてもらうのは構いません。


全く新しい大陸に国ができたという時のことを考えてみてください。政府は住宅・水道・道路・線路の建設、食糧生産、エネルギー資源の確保、通信網の整備、まだまだ沢山ありますが、巨額の投資が必要になります。それを採算ベースなんて考えていません。

一般道路で考えるとわかりやすいかもしれません。国が道路を整備して、民間事業者はその道路を無料で使って、例えば運送会社を運営して利益を得る。

この場合国は道路を整備して金銭的な利益を得たのでしょうか?

全く利益を得ていませんね。でもそれでいいんです。国は国民が、暮らしやすいように色々な設備を整備していく、それにより国民が便利になり人口が増え、経済が回り発展していくということが次の目的です。

国というか政府は非営利組織でいいんです。

でもその基本的なことをわかってない人がいっぱいいると思います。私的には民間企業から国会議員になるなどがその典型ではないかと思います。

企業会計を国の会計に当てはめようとするから間違うんです。

そういう方たちは赤字と恐怖とを結びつけているんだと思います。赤字や悪いことだ黒字は良いという価値観です。

確かに民間企業では、赤字は悪でしょう。でも非営利組織では話が違います。

民間企業の目的は利益です。非営利組織である政府の目的は国民の幸福です。この時点で違いは明白です。

だけどそれが分かっていない国会議員が多すぎるんです。一般国民も間違った認識を持ってる方が多いです。

この考えを突き詰めていくと JR などは国鉄でよかったんです。巨額の赤字でこのままにしておくと大変なことになるということ自体が幻想だったんです。

じゃあ警察は採算があってるんでしょうか?無料で警察というサービスを提供して対価を得てないわけですから赤字ですよね?


国鉄と同じで赤字は大変だ。と騒ぎ出したら警察は全て有料になってしまいます。まあ、なるわけないんですけど。

まあ列車の場合は乗車料金などの応分負担はあってもいいと思います。ただ公共交通というのは、それで利益を得ようというものではないわけです。

それと言い忘れましたけど、私鉄というのがありますよね。
それこそ私鉄は採算が合わなければ開業さえしません。利益が上がると見込むからこそ、そこに線路を引くのです。

昔の私鉄の創業者は、何もないところに線路を敷きその周辺を買い占めて宅地開発をして大儲けしたそうです。線路が通り、便利になれば人が集まり街が出来て発展する。


では、逆は、どうでしょう?

線路が無くなれば、便利で無くなり、人が減り、衰退しますよね?


そういう話をしていると思い出す光景があります。テレビか何かで見たフランスの田舎町を列車が走ってる風景です。乗車数は、まばらにしか載ってない感じです。高い運賃を取ってるわけでもないでしょう。でもそれでも廃線にならずに継続して運行されています。利益が目的ではなく国民の便利に移動できるということが目的だからです。


公共機関は、赤字が当たり前。
国は、貨幣を作り出せるチカラがあります。日本の場合は、世界一使ってない為に、経済が衰退してしまいました。

公共機関を維持するためには、国(政府)に、紙幣(国債)を作らせて、全国の路線を残しましょう。

新幹線が通っても、在来線もJRが運行すれば良い。必要ならば、国から補填してもらえば良い。

高速道路は、とっくに全国開通して、もっときめ細やかに、高速道路が増えてて当たり前。高速料金無料の約束は、実現してもらいましょう。


これで、終わりにします。

この文章が、誰かの役に立てば幸いです。

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この記事を書いたプロ

山根浩二

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山根浩二(サポートコーチ出雲)

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