“1~2歳のこだわる”時期に、とことん付き合ってあげないとどうなるか
子育ての最終章に立ち向かうあなたへ──「心を離さない」ということ
中高生の子育て。
これはまさに、子育てのクライマックスとも言える大切な時期です。
この時期の子どもたちは、思春期のまっただ中。
反抗期でもあり、自立への助走でもあり、心も身体も大きく変化していく最中です。
だからこそ、
親の接し方、言葉遣い、スタンスがとても大切になってきます。
にもかかわらず──
意外と多いのが「何も考えずに接してしまっている親御さんたち」。
もちろん悪気があるわけではありません。
でも、その“無自覚”こそが、思春期の子どもとの関係を難しくしてしまう要因になっているのです。
■ 中高生期に必要な親の関わり方
この時期の子育てにおいて、
「過干渉」も「放任」も「過保護」も、そして「心配しすぎ」もNG。
そしてもっとも避けたいのが、
感情的になって暴言を吐いたり、責めるような口調で接してしまうこと。
そうなってしまえば、
せっかくの“最終章”が台無しになってしまいます。
この時期に求められるのは、
**「冷静さ」と「客観的なまなざし」**です。
■ 年齢ごとの子育てのキーワード
子育てには段階ごとに、こんな言葉があります。
3歳までは「肌を離すな」
6歳までは「手を離すな」
12歳までは「目を離すな」
そして中高生期は──
「心を離すな」
でも、この「心を離すな」って、
一体どうすればいいの?と感じる方も多いのではないでしょうか。
■ 「母子一体感」がカギ
それはつまり、
**「母子一体感を切らない」**ということ。
母子一体感とは、
「どんなときでも、どんな自分でも、
私のお母さんは味方でいてくれる」と
子どもが心から感じていられる状態のこと。
この安心感こそが、
思春期の嵐を乗り越えるための“軸”になるのです。
■ 幼少期からの積み重ねが今につながる
この“母子一体感”は、
決してその場しのぎの言葉やテクニックでは育まれません。
たとえば──
高校受験を控えたわが子に「あなたなら大丈夫」と励ましたとします。
けれど、普段から信頼関係が築けていなければ、
「何それ、口先だけじゃん」と流されてしまうこともあるでしょう。
だからこそ、
子どもが小さな頃からのまなざし・声かけ・抱きしめ・愛情の言葉。
それらの積み重ねが、
思春期のわが子の心を支える土台になるのです。
■ 小手先ではなく、“本物のつながり”を
「母子」という言葉を使っていますが、
これは“親子”のことでもあります。
けれど、やはり中心に立つのは「母」の存在。
母の関わりは、子どもの心の根幹に大きな影響を与えます。
そしてこの母子一体感は、
小手先でどうにかなるものではありません。
親のあり方そのものが、
子どもとの信頼関係を育んでいくのです。
■ 小手先ではなく、“本物のつながり”を
思春期は、親にとっても子にとっても「難しい時期」ですが、
それは同時に“かけがえのない時期”でもあります。
この大切な章を、感情に流されることなく、
じっくりと、そしてあたたかく向き合っていきましょう。
親のまなざしと信頼は、 子どもが未来を歩くための“光”となります。



