「しつけ」の本質とは?──“他人軸”ではなく“自分軸”を育てる子育て

岩永リタ

岩永リタ

テーマ:教育について

子どもの「しつけ」とは──本当の意味での“自律”を育むために


「しつけ」とは、いったい何でしょうか。


私が考える「しつけ」とは、
親や先生がそばにいなくても、子ども自身が“どうあるべきか”を判断し、行動できる力を育てること。
これが本質だと思っています。

つまり、

・「親に言われたからやる」

・「先生に見られているからやる」

・「叱られるからやる」

という行動は、しつけとは根本的に異なります。

一見“言うことを聞く良い子”のように見えるかもしれませんが、
それは**「人の目があるかないか」で判断する、他人軸の生き方**です。

たとえば、

・大人がいないところではルールを破ってしまう

・注意する人がいなければサボってしまう

これは、
「他人にどう思われるか」だけを基準に行動している状態です。
こうした状態が長く続くと、“自分で考えて行動する力”が育ちません。

しつけとは、本来、

・「自分がいいと思うからやる」

・「これはよくないと感じるからやらない」

というように、自分自身の価値観や判断基準に基づいた行動ができるように育てること。
つまり、自律の力を育む営みです。

昔から「三つ子の魂 百まで」と言われます。
この言葉の背景には、幼い頃に身につけた価値観や行動の型が、
その人の一生を左右するほど深く根づくという意味があります。

たとえば、

「あのおじさんに叱られるから静かにしようね」

という声かけは一見マナー教育のようですが、
実は**「他人がどう見るかで行動しなさい」という他人軸の生き方**を
わざわざ教えてしまっているのです。

子どもが「見られているから行動する」のではなく、
「自分で良いと思ったから行動できる」ようになるために、
私たち大人はどう関わっていくか。

しつけを通して育てたいのは、
**“人から評価されるため”ではなく、“自分らしく誠実に生きる力”**なのです。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

岩永リタ
専門家

岩永リタ(幼児教育指導)

七田式・滋賀(栗東教室/びわ湖大津教室)

七田眞氏の「魂の教育」右脳教育法を長年実践研究。「心の子育て」「右脳教育」を保護者に指導し子供のみならず親のサポートにも注力。丁寧でパーソナルな指導に定評。七田式食学®による豊かな心と身体を育てる。

岩永リタプロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

胎教から豊かな心と生きる力を育む七田式能力開発のプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ滋賀
  3. 滋賀の出産・子育て・教育
  4. 滋賀の幼児教育・幼児教室
  5. 岩永リタ
  6. コラム一覧
  7. 「しつけ」の本質とは?──“他人軸”ではなく“自分軸”を育てる子育て

岩永リタプロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼