観察上手は子育て上手
1歳~2歳代の
ダダをこねるわが子にイライラ!
聞き分けのないわが子にイライラ!
こんな時、どうしてますか?
というお話です。
決して
親が同じ土俵にのって『かんしゃく』を起こしてはいけません。
もし、
親が『かんしゃく』を起こしてしまうと
子どもはどのように理解すると思いますか?
「イライラしたら→切れて→かんしゃくを起こしてよいんだ」
ということを
親から学んでしまいます。
じゃあ、どうするとよいの?
「なぜ、ダダをこねているのか」
「なぜ、聞き分けできないのか」
という点にスポットをあてて、
ひとつひとつ探ります。
その理由を見つけたら、さらに
ひとつひとつ丁寧に原因を改善していくとよいのです。
(例1)ひとりで服を着ようとしているがうまくボタンがはめられずイライラして怒っている。
↓
ボタンの練習を別のところでさせるんです。
もう着なくなった服のボタン部分のところを切り取って
練習台にすればいいんです。
ひとりで着たい、
という気持ちを満足させる為に着脱容易な服を選ぶ。
ひとりでできたら心の底から「喜ぶ」!
(例2)「ダメ」と言っているのに
ところ構わず落書きをして困る。
↓
自由に書いてもよい場所を与える。
シールなども「ここなら良い」という場所を与えて存分に貼らせる。
その場所からはみ出したら「ダメですよ」と諭し、
「ごめんなさい」ということを教えます。
一緒に消すのはいうまでもないですね。
「こんなところに落書きして!!!ダメでしょ!!」
頭ごなしに叱るのは最悪です。
子どもは何も学べずまた繰り返してしまいます。
百害あって一利なしです。
これらは
とても手間のかかることですが、
この一つ一つの作業が、
子どもの心と親子の信頼関係を育て、
社会性の高い子どもを育てます。
こういう手間をかける時間がない昨今の育児事情。
何が根本的な原因なのかははっきり分かりませんが、
20年後の大人、30年後の大人
を
今、育てているという意識が無いように感じます。
このままでは
身体だけ大きくしてもらったはいいが、
心育てをしてもらっていない大人ばかりの世の中…
そんな時代がくるかもしれません。
親の方が先に『かんしゃく』を起こして
子どもを威嚇し委縮させ脅して
その場を収める。
という解決法は最悪です。