背骨周りを整えることの重要性

山路美晴

山路美晴

テーマ:東洋医学豆知識

【花冷え?】


毎週、「ここのところ春にしては暑い」とか「また寒の戻りで寒い」とか言ってますが、昨日・今日はとても寒いです。

おとついは暑くて治療院でも冷房をかけましたが、昨日は寒くてまた暖房に戻しました。

毎年春はこんな感じで風邪を引いたりお腹がゆるくなったりしがちですね。
 


【背骨を整える】


さて、先週まで「肝に関連するツボ」をいくつかご紹介しましたが、今日はちょっと違う視点でツボのお話をします。

脊椎動物の体は、背骨が土台となります。
ここがグラグラしていたり、硬くてうまく動かないと体全体の調子が悪くなります。


背骨の中には脊髄という脳からの指令を全身に伝える柱の神経がありますよね。
背骨が歪むと脊髄から出ている枝の神経が圧迫を受け、伝達が悪くなります。

背骨の歪みは筋肉の歪みになり、血行不良や痛みの原因になります。


人間でもそうですが、どんな動物でも背骨を整えてスムーズに動くようにすることが重要です。
 

背骨を伸ばすチワワ

上の写真は背骨をうーーんと伸ばすマッサージのあとのチワワさんです。


【背中のツボを使う】


また、背骨の両側には「膀胱経」という経絡が流れていて、全身の臓器のツボが並んでいます。

ローラー鍼の講座で「背中の両側を流してあげてください」と説明するのはこのためです。

特に、ペットに使うのは背中の真ん中から腰にかけてのツボです。
このあたりに、肝臓、脾臓、胃腸、腎臓・・・などのツボが並んでいます。

脾胃は食べたものから栄養分を作って全身に分配する臓器です。
属性は「土」、体の土台を作ります。

肝は全身に気血を巡らす仕事をしていますね。

そして、腎は「気」を蓄えているところ。
お灸講座では、「腎は冷えがちなのでお灸で温めましょう」と説明しています。


ツボの位置は下記の図を参考にして下さい。


ツボ図背中


でも、家庭でケアする場合は特にどのツボを刺激すると言うより、全体の流れをよくして背中を柔らかくすることが大切です。


下記の動画は何度かご紹介していますが、我が家の犬にコロコロしているところです。こちらも参考にしてみて下さいね。

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山路美晴
専門家

山路美晴(獣医師)

滋賀ペット治療院

鍼灸・整体など東洋医学に基づく診療で、動物本来が持つ“自分で治ろうとする力”を引き出す。ローラー鍼などの「刺さない鍼」やお灸を用いて、家庭でペットのケアを行う講座を各地で開催している。

山路美晴プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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