今年も雪の降り方に偏りが大きいですね
【年寄りは冷える】
先週暖かかったので、今週の寒の戻りはよけいに寒く感じますね。
私はもともと冷え性なので、毎日ファンヒーターの前から動けません。
さて、先週は補腎の話をしました。
腎というのは「先天の精」を蓄えているところ。
そして、「命門の火」という生命の火を作り出す臓器でもあります。
歳を取ると腎の働きは弱くなるため、体を自力で温めることがだんだんできなくなってきます。
年寄りだらけの我が家では本当にそれを実感します。
特に、今年90歳になった父は、暖かい布団だけでは足腰が冷えて寝られないとのことで、必ず寝るときには電気毛布を使います。
私もホットカーペットの上で寝るようになってから布団では寒くて寝られなくなってしまいました。
【生き物の仕組み】
整体では、
「生き物は自分で熱を作ることができるから生きている。
外から熱を加えてばかりいるとさぼって熱を作らなくなる。」
と考えます。
そのため、電気毛布やあんかなど、寝るときに暖房器具に頼りすぎるのは体の熱を作る力を落とすので控えるべきと説いています。
そうは言っても、やはり年齢とともに自分ではどうしようもないほど体の冷えはひどくなります。
そして、ちょっとした冷えから風邪を引いたり、胃腸の具合が悪くなったり、足腰の関節が痛んだり。
その結果動きが鈍くなり、食欲が落ち、栄養の吸収が悪くなり・・・
という悪循環に陥ってしまいます。
超高齢化社会の現代では「冷えをいかに克服するか」は大きな課題の一つですね。
【体を温めるもの】
体を温める食材というと、真っ先に思い浮かぶのがショウガですね。
これは犬猫が食べても大丈夫ですから、冷えがちな子にはフードに少し混ぜてあげてもいいと思います。
ただし、生のショウガにはそんなに温め作用はありませんので、手作りフードならお粥のように一緒に入れて熱を加えるのが効果的です。
生で食べさせる場合は、熱湯で溶くのがいいかもしれませんが、犬猫には熱すぎますよね。
アロマテラピーと同じく香りでも温まりますので、お灸などと一緒に使われます。
小豆パックにいれたり、お湯に溶かした生姜の香りを楽しんでもいいかもしれません。
同様にミカンの皮は「陳皮」と呼ばれる漢方薬で、体を温める作用があります。
ミカンを食べたあとの皮は少し乾かしてお灸と一緒に使うなど、香りを楽しんで温まって下さいね。
ニンニクやウコンにも体を温める作用がありますが、特にニンニクはネギ類の仲間ですので、体に合わない子もいますから要注意です。
【塩も体を温める】
意外と忘れられていますが、塩分にも体を温める作用があります。
五行の考え方では、腎臓は水の属性です。
腎臓が好むのは塩辛い味ですが、塩を取り過ぎても腎臓に負担がかかり悪くなります。
昔から、寒い地方の食べ物が塩辛いのは塩分の濃い食事で体を温めるためと言われます。
おそらく、ナトリウムで血圧が上がるために体が温まるんですね。
でも、寒い地方の人は総じて暖かい地方の人より短命でした。
統計的にも都道府県別の平均余命では青森県がワースト1位です。
上位には他にも東北の県がいくつか入っています。
これは塩分の取りすぎで高血圧になるためと言われていますが、他にも寒い地域は運動不足になりがちなことも原因になっているようです。
塩分やミネラルについては説明すると長くなりますのでまた次回にお話しします。
まずは、各家で工夫してこの寒い冬をなんとか乗り切りたいですね。
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