氣の滞りってどういう意味?
【東洋医学豆知識】
先日、往診先の柴犬さんが高齢のためか家の中をうろうろ歩いて隙間に頭を突っ込んで出られなくなるというお話をされていました。
この柴犬さんにはもう4年近く鍼灸治療を受けていただいています。
当初、年齢のせいで足がふらつき、認知症のような症状が出るという依頼だったのですが、てんかん薬を1種類減らし、その後は毎月の鍼灸整体メンテナンスで見違えるほど若返りました。
家には若いわんちゃんたちがいるのですが、散歩も先頭切って歩くようになり、食欲も出て毛艶もよく、とてもいい状態が続いていました。
今も体調はいいのですが、今度こそ認知症かも…と言われましたので、認知症の子によく使われる
「アクティベート」というサプリをお勧めしたのですが…
1週間後に連絡をいただき、
「ダメ元でローラー鍼で尻尾の先を刺激し、ノーズワークゲームをしたら頭を突っ込む動作がなくなりました」
とのこと。
ローラー鍼による刺激が効いたのか、ノーズワークにより脳が活性化されたのかはわかりませんが、シニアの犬猫に「適度な刺激を与える」というのはとても大事なことだと気付かされた出来事でした。
「氣の流れをよくする」というのはいろんな意味がありますが、刺激により神経伝達をよくするというのも効果の一つだと思います。
【対面で会うのはよい刺激】
ここ2年ほどのコロナ禍で、認知症の方の症状が進んだというのが問題になっています。
家族の方と出会えなかったり、他人と直接会って何かするという刺激が減ったことが大きな要因です。
犬猫も同じなんですが、「適度な刺激」は本当に大切です。
よく、「うちの犬は散歩を嫌がる。他の犬を見ると吠えてストレスになる」というお悩みの方がおられて、「ストレスを与えないためにできるだけ刺激を減らしましょう」と指導されるトレーナーの方がおられます。
つまり、散歩が嫌いならさせなければいい、人混みや他の犬が苦手ならそういうところに行かなければいいという考え方です。
私は、これは間違っていると思います。
刺激を避けるだけでは問題の解決にはなりません。
いざというときに病院にも連れて行けない、災害時に避難もできない子になってしまいます。
では、刺激にさらすことで慣れさせればいいかというとそれも危険です。
いきなり大きな刺激に遭うと、それがトラウマになってしまうこともあります。
この話はとても長くなるのでここに簡単に書けるものではないんですが、
・まずは飼い主さんが犬にとって頼られる存在になること
・その結果「刺激があっても大丈夫」と飼い主さんが犬に頼ってもらえること
・そして、いろんな刺激に対して犬が自信を持てるようになること
これは言葉にすると簡単なんですが、段階を踏んで関係を作りあげ、刺激に対抗できるようにするのは時間もかかりますし特効薬もありません。
もし、興味をお持ちの方、犬についてもっと学んでみたいとお考えの方には、私の信頼するトレーナーの方がやっておられる有料のオンラインサロンをご紹介します。
⇒ 犬の森
あ、これはアフィリエイトではありません。^^;
こちらに入っていただいたからといって私が得をするものではありません。
ただ、犬についてもっと学ぶことで犬との暮らしが楽しく、より深くなることを願ってご紹介させていただきますので、興味のある方はぜひ!
(この記事は2021年4月のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い加筆修正してこちらに投稿しました。)
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