「自然に生きる」とは無理をしないこと

山路美晴

山路美晴

テーマ:東洋医学豆知識

【季節と東洋医学】



春ですね…

今年は寒い冬でしたが、やっとここ数日暖かくなってきました。
新型コロナウイルスも少しは落ち着いてきたのかな・・・と思いますが、まだ毎日感染者数や重傷者のニュースが多いですね。

でも、季節は変わらずやってくるし、花も咲けば鳥も鳴く。
そんな変化を楽しみたいですよね!

昨年、あるところでアーユル・ヴェーダについてのお話を少しだけ聞く機会がありました。

東洋医学(というか中医学)では「五行」は木火土金水ですが、
アーユル・ヴェーダでは空、風、火、水、土だとお聞きしました。

季節の感覚も違うんですよね。
東洋医学では春は風の季節ですが、アーユル・ヴェーダでは春は土。秋が風なんだそうです。

(アーユル・ヴェーダにもいろんな派があるそうなんですが)

これは、その思想が生まれた土地の気候風土で変わるんでしょうね。
日本でも中国とは若干季節の捉え方が違うと思いますし。


自然に生きるとは


ここで、その方がお話しされたのが
「自然に振る舞うというのは最強なんです」
ということ。

自然に、体の中から湧いてくる欲求に従って食べたり休んだり動いたりしていると、無理や無駄がなくなるんだそうです。

みんな、ついつい無理して生きてるんですよね。
頑張るってそういうことですし…

無理をせず、「こうしなければならない」という思い込みを捨てたらもっと体も心も楽に生きられる。
それが健康への第一歩なのかな、ということでした。

そう言われてみると「黄帝大経」にもよく似たことが書かれていますね。

現代人は、まず
「頑張って○○をしなければ!」
という意気込みをやめるところから始めないとダメなのかも…と思いました。


養生はシンプルに!


東洋医学、と言うか中医学も勉強をしていると奥が深くてどんどん深みにはまっていくんですが、基本はとてもシンプルです。

アーユル・ヴェーダもたぶん根っこのところは同じ考え方なのかな〜と思いながら、こちらも勉強してみたいと思ってしまいました。

いつかインドにも行ってみたいですね。
母なるガンジス川を見たら、もしかしたら自分の悩みなんてちっぽけなことに思えるかもしれません!


(この投稿は2021年3月のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い加筆修正してこちらに投稿しました。)

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山路美晴
専門家

山路美晴(獣医師)

滋賀ペット治療院

鍼灸・整体など東洋医学に基づく診療で、動物本来が持つ“自分で治ろうとする力”を引き出す。ローラー鍼などの「刺さない鍼」やお灸を用いて、家庭でペットのケアを行う講座を各地で開催している。

山路美晴プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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