水の摂りすぎは本当に体によくない?
【東洋医学と気候】
寒中まっただなかの時期ですが、気温の変化が激しい時期でもあります。
しばらく暖かい日が続いたと思ったら急にまた寒くなり、雪が降ったりする。
こういう気温差、気圧差の激しい上下が体を狂わせます。
いわゆる自律神経の失調というやつですね。
生き物の体は環境に適応するようにできてますので、寒い日がしばらく続くと体はそれに備えます。
東洋医学的には
「皮膚を閉じて気を外に漏らさない」、
つまり汗をかきにくい体にするんですね。
春になると陽気が増えますから、体も少しずつ外に開いていきます。
でも、冬の真っ最中に急に春の陽気になると、皮膚が開いて汗をかきやすくなり、せっかく体に閉じ込めていた
「気=エネルギー」
が外に漏れ出てしまいます。
そこにまた次の寒さが急に来てドーンと冷えると体が閉じるのが間に合わなくなり、
「風の邪気」などが入ってきやすくなります。
ということで、体が油断してしまわないように寒さにうまく備える必要がありますね!
犬猫の場合は汗をかきませんので、「気が漏れ出す」ことは少ないと思いますが、急な寒さは体の芯が冷えてしまいますので注意が必要です。
人間の場合はお風呂にゆっくり浸かるのが何よりの「養生」になると思いますが、ペットはそうはいきません。
ここはやはり温灸の出番だと思います!
小豆パックでも棒灸でもいいので、腰からじっくり温めてあげたいですね。
こちらの動画はうちの犬に人間の肩に使う小豆パックを使っているところです。
動画を撮りながらなのでうまく乗せられてませんが…
小さい子には目に使う「あずきの力」でもいいと思います。
ネットで検索すると手作りの小豆パックもたくさん出てきますね。
大阪分院・いぬねこ治療院で開催した「漢方薬入り小豆パックの作り方講座」、現在動画講座として販売していますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
体を動かすことも大事
冬の養生では汗をかくことは御法度ですが、だからといって体を全く動かさないとさびついてしまいます。
じんわりと汗をかく程度の運動は毎日した方がいいですよね!
特に犬の場合は冬場の散歩は筋肉をつけるのに最適です。
雪が降っても、「犬は喜び庭駆け回る」の歌の通りに雪の中にわざわざ入っていく動画などがよく見られますね。
人間もできるだけお付き合いして歩いてあげましょう!
年を取って雪が降ると散歩に出るのを嫌がるようになってきた我が家のおっさん犬ですが、雪がやむととたんに元気になり、道の両脇に積み上げられた雪の塊の中にわしわしと入っていきます。
犬ってどうしてあんなに雪が好きなんでしょうか・・・
かくいう私も犬の散歩ぐらいしか普段運動していません。
日常生活で体を動かしていた昔と違い、現代人はどうしても運動不足になりがちです。
養生の基本は「ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、ちゃんと動くこと」
冬の寒さや不順な天候も、養生で乗り切りたいですね!
* この記事は2021年1月のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い加筆修正してこちらに投稿しました。)
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