梅雨について東洋医学的に考えてみる
【水と塩の話】
生物の体は約70%が水でできており、水がなければ生きていけません。
だいたい1日に体重×50cc の水を摂ることが必要と言われていますが、実際にはなかなか難しいですよね。
成人なら2リットル以上、5kgの小型犬なら計量カップ一杯強です。
また、水を飲み過ぎるとナトリウム不足で体調を崩しますので、塩分の補給も重要です。
特に夏場は汗で塩分も流れてしまうので、熱中症予防には水と一緒に塩をとることが勧められます。
ここで、「どんな水と塩を摂るか」が重要で、特に塩については現代人が調味料として利用する工業的に作られた
「塩化ナトリウム」
ではなく、昔ながらの海水や岩塩から精製したミネラル分の豊富な塩を摂るべき、とするのが
「塩水療法」
の考え方です。
「なぜ、塩と水だけであらゆる病気が癒え、若返るのか」
という本があります。
著者はユージェル・アイデミールというトルコの方で、ヨーロッパに古くから伝わる塩水療法の考え方を現代科学で説明しています。
この本に書いてあるように「良質な塩と水を摂れば全て解決する」とは私には言い切れませんが、十分な水とミネラル豊富な塩を摂ることは確かに重要だと思います。
実際、鍼や整体の施術の際にも水分不足の体では効果がなかなか現れてこないことが知られています。
鍼や整体を受けた際に、
「水をよく飲んでください」
と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。
体を維持するのに必要不可欠なのに普段はあまり気にしていない水と塩について。
特に、現代人が不足しがちなミネラルや亜鉛を、サプリではなく塩から摂れればコストも手間もかかりません。
この機会に普段なにげなく摂っている水と塩について見直してみてもいいかもしれませんね。
水は実は不思議な物質
水はとても不思議な物質です。
0℃〜100℃の短い温度帯で形を変えます。
どんなところにも流れ、どんな入れ物にも入れることができ、様々なものをそこに溶かし込むことができます。
生き物は、何も食べなくても水さえ飲んでいれば200日近く生きられることが知られています。
でも、水を飲まなければ10日が限度だと言われています。
(実際、震災でガレキの下に埋められた人が10日後に救出された事例があるそうです。)
実際、私が勉強している整体では、
「体を水に戻す」
ことを治療の最終目標としています。
お年寄りの水分が少なくなった体から赤ちゃんのようなみずみずしい体に戻すことが治療の目標というわけです。
猫は、よく「猫液体説」が流れるほど体が柔らかくしなやかな動物です。
犬と違って筋力が強いこと、体が柔らかいことが年を取っても自力で歩く秘訣なのではと思います。
生まれつきの体質は仕方ないとしても、できるだけ良質の水分を十分摂ることで体を健康に保ちたいですね。
(この記事は2020年11月のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い一部変更してこちらに投稿しました。)
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