ローラー鍼の威力を改めて見直した!

山路美晴

山路美晴

テーマ:ペット鍼灸セラピー

【ローラー鍼の効果】



やはり10月にもなると涼しくなりますね。
涼しくなると「お灸の季節!」
と思うんですが、ローラー鍼の威力も侮れません。


ローラー鍼。
ご存知小児鍼の一種で、刺さずに皮膚の上をコロコロ転がす刺激で気の流れを整えます。

一見地味ですし、即効性を期待するものではないのですが、これが微妙なところで体を整えているのを実感します。

たとえば、うちのおっさん犬。
以前から右の股関節がおかしくて、時々鍼と整体をやりつつ(あんまりさせてくれないんですが)、筋肉が衰えないようにいろいろ運動していました。

昨年、前庭疾患にかかってから、なんか走り方がまっすぐじゃなくなってたんですね。
元気だし斜頚もないんですが、頭ではまっすぐのつもりが体がついてきてないというか…

それが、ローラー鍼コロコロを毎日するようになってから、足の運び方がまっすぐになってきて、一時期出ていたナックリングもかなり減りました。

皮膚を刺激するというのは神経を直接刺激するようなものなので、背骨の両脇をコロコロすることで体の左右のバランスが整っていくんだと思います。

また、マイボーム腺腫が大きくなって目やにがひどかったのもコロコロを毎日続けていたらいつの間にか出なくなってましたし、体内の水分の循環がよくなることが炎症を抑える作用に繋がるのではないかと思います。

ローラー鍼…小さな道具なのに、侮れません!


去年撮影を始めた、ひたすらコロコロする動画はこちらです。






ミトコンドリアの話の続き


先週お話ししたミトコンドリアは、実はもともと独立した微生物だったのが、生物の細胞の核の中に入り、共生するようになったと言われています。

酸素がなければ地球の生物は生きていけませんが、本来酸素は物質を酸化させてサビをつくる、とても毒性の強い物質です。

これを利用してエネルギーを作れるようになったのがミトコンドリアの祖先です。

そのミトコンドリアの祖先である微生物を取り込んだおかげで、生物は酸素に対抗して生き残ることができ、今日のように多種多様な種を生み出したわけですね。

顕微鏡じゃないと見えない世界でそんなやりとりがあったなんて、とても不思議です。

生き物の体って本当に精巧にできてるんですね!

(この記事は2020年10月のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴いこちらに投稿しました。)

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山路美晴
専門家

山路美晴(獣医師)

滋賀ペット治療院

鍼灸・整体など東洋医学に基づく診療で、動物本来が持つ“自分で治ろうとする力”を引き出す。ローラー鍼などの「刺さない鍼」やお灸を用いて、家庭でペットのケアを行う講座を各地で開催している。

山路美晴プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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