芒種(ぼうしゅ)は種をまく時期のこと
皮膚は免疫の最前線
新型コロナウイルスの感染がなかなか収まりませんが・・・
生物の体には外部の病原体から身を守るシステム「免疫機構」があります。
これを、東洋医学では「衛氣」という概念で説明します。
また、皮膚や粘膜にはたくさんの常在菌がいて、それが体を外敵から護っているという説もあります。
これに関連して、最近読んだ本に同じような記述を発見しました。
「胎児の世界」という、生物の発生や人間のルーツについて書いてある興味深い本なのですが、その中に
「西洋医学は疫病の撲滅や予防のために細菌を敵とみなして殲滅することに注力してきたが、東洋医学は細菌と共存する世界であり、そのために体質を重要視する」
という意味のことが書かれています。
本の著者は東洋医学の専門家ではありませんが、
「東洋医学はあらゆるものと調和し、共存しようとするようである」
と書いてあり、ちょっと嬉しくなりました。
東洋医学はバランスの医学
東洋医学はバランスを重視します。
細菌との共存も、皮膚の状態を保つのも、バランスが大事です。
そして、人は個々に「体質」が違い、それにはその人の「性格」が大きく関与します。
怒りっぽくてイライラしがちな人は「肝」が傷みやすい。
クヨクヨと思い悩む人は「脾」が傷みやすい、など…
だから、東洋医学では精神を穏やかに保つことはとても重要なんですよね。
新型コロナウイルス感染者の数に一喜一憂するのは、養生的には完全にアウトです。
最悪を想定して備えることは大事ですが、備えたらあとはドーンと構えましょう!
そして、この「共存」という考え方はとても深いと思います。
自然界は、恒常性を保つように働きます。
何かが増えたり減ったりしても、元のバランスに戻るように働きます。
バランスが崩れない程度に介入するのが「未病治」ですが、完全にバランスを崩してしまうと立て直すのは難しいですよね。
なので、バランスを崩さないように日々の体調に気を配るのが養生の基本だと思います。
(この記事は2020年5月のメルマガ記事を、メルマガスタンドの移行に伴いこちらに投稿したものです。)
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