ツボの話(1)

山路美晴

山路美晴

テーマ:東洋医学豆知識

ツボについて考える


私が東洋医学を語るなんてほんまは10年も20年も早いのですが、自分の勉強を兼ねていろいろ書こうと思います。

まずはツボのお話。

ツボ。
正式には経穴(けいけつ)と言います。
体内には気の流れる道筋=経絡というものがあります。
経穴は、その経絡上にあって、関係する臓器や気の状態がわかるポイントです。

指で押したら痛かったりじーんと感じる場所がありますよね、これです。

西洋医学的に言うと、内臓の状態は神経を通じて皮膚に現れる。
だから、逆に皮膚を刺激すれば神経を通じて内臓の状態に影響を与える。

これが鍼灸の仕組みと言われています。

これについてはもっといろいろと考察することがあるのですが、たとえば胃腸の具合が悪い犬は背中の胃腸に関係するツボに反応が現れます。

健康な子の背中を触ってもツボになんの引っかかりも感じません。

そして、実際に胃腸に関係するツボに鍼やお灸をすることで食欲が戻ったり下痢が治ったりするのです。


お灸するゴンさん


上の写真は、お腹の調子を崩した我が家のおっさん犬にお灸をしているところです。
犬猫にはこのように、棒灸と温灸器を使用して温灸をします。

特にツボを意識しなくてもできるので、家庭でのケアにはお薦めですよ!

(この投稿は、2019年8月22日のメルマガ記事です。メルマガスタンドの移行に伴い、こちらに投稿しました。)

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山路美晴
専門家

山路美晴(獣医師)

滋賀ペット治療院

鍼灸・整体など東洋医学に基づく診療で、動物本来が持つ“自分で治ろうとする力”を引き出す。ローラー鍼などの「刺さない鍼」やお灸を用いて、家庭でペットのケアを行う講座を各地で開催している。

山路美晴プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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