犬・猫に鍼治療をお勧めする3つの理由
滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県でペットの鍼灸整体治療をしています。
前回は、犬猫に鍼灸治療は効きますよ〜というお話でした。
今回は、具体的にどんな症状に効果があるのか、お話ししたいと思います。
足腰の弱りや麻痺に効果があります
鍼灸治療は、運動器疾患に非常に効果があります。
人間で言うと、五十肩や座骨神経痛、膝や腰の痛みなどに、整形外科に行くよりも鍼灸治療をしてもらう方が症状が和らぐことがありますよね。
犬では、椎間板ヘルニアやそれに伴う四肢の麻痺、膝蓋骨脱臼による姿勢の歪み、シニアになって足腰が弱ってきたり、変形性関節症などで歩きにくくなってきたような場合。
こういう症状に、鍼灸治療はとてもよく効きます。
こちらの写真は、椎間板ヘルニアと診断されたダックスさんですが、シニアのため手術以外の治療をと鍼灸治療を依頼されました。
はじめは歩くことができませんでしたが、数回の治療の後、自分の足で立って歩けるようになりました。
腎不全などの慢性症状の緩和に効果があります
慢性の腎不全や、腫瘍などで食欲がなくなったり、排泄がうまくいかなくなったりした犬猫にも鍼灸は効果があります。
東洋医学では「気の巡りがよくなる」と言いますが、西洋医学風に言うと血行がよくなったり、筋肉が緩むことで痛みが緩和されたりすることで、「なんとなく元気がない」症状が和らぎ、食欲が増したり便秘が解消されたりします。
こちらの猫さんは、慢性腎不全で食欲がなくなり、ぐったりしていましたが、鍼治療の後しばらくはスッキリした表情で食欲も出たそうです。
前庭疾患などの神経症状にも効果があります
前庭疾患で眼振や斜頚の症状が取れないペットにも、鍼灸治療は効果があります。
鍼による刺激で神経の伝達を整えるため、症状が徐々に緩和されます。
斜頚のひどかったワンちゃんが、気づいたらいつの間にか治っていたということもよくあります。
神経が完全にダメージを受けてしまうと鍼だけではなかなか治りませんが、体の一部が麻痺することで歪みが生じ、その結果体の別の部位に痛みが生じることがあります。
鍼灸治療は歪みを治すよう働きかけますので、麻痺そのものが治らなくても体のバランスを取り戻す後押しをします。
原因のわからない体調不良を解消します
西洋医学では検査して原因を突き止め、それを取り除くための治療を行いますが、東洋医学では必ずしも原因がわからなくても、症状を改善することができます。
それは、生き物が本来持っている「自己治癒力」を促すためです。
体に無理をさせず、穏やかな効き目で痛みや歪みを取り除き、徐々に体を本来の状態に戻していくのです。
アトピー性皮膚炎なども同じで、これも「気の巡りの悪さ」が皮膚に現れていると考えますので、鍼灸治療を続けていると気が付いたら皮膚の状態がよくなっていた・・・ということも起こります。
何よりも、「気持ちがよくなる」ということが様々な症状の改善につながります。
鍼を怖がっていたワンちゃんも、一度気持ちがいいことがわかると鍼が好きになり、うっとりした表情になります。
もちろん、どんな症状も鍼灸で必ず効果が出るとは限りません。
鍼灸治療が合わない場合もありますし、ダメージの度合いによっては時間がかかることもあります。
でも、西洋医学や薬だけではなく、何かペットの体に優しい治療をしてやりたいとお考えの方は、一度鍼灸治療という選択を考えてみて欲しいと思います。
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