ペレットボイラーとは?その仕組みと用途
ペレットを燃料とした家庭用設備には、ストーブのほかにもボイラーがあります。その特徴やメリットをまとめてみました。
家庭用ボイラーの種類
ボイラーというと学校や福祉施設、温泉、ビニールハウスなどの農業施設で使われるイメージがありますが、家庭用のボイラーというのもあり、寒い地域を中心に普及が進んでいます。
ボイラーにはガス、軽油、電気、灯油、重油といった種類があり、事業者では軽油が、一般家庭では灯油が使われる傾向にありました。しかし近年、バイオマスエネルギーへの関心が高まっていることから、ペレットボイラーが注目を集めており、家庭用のものも販売されるようになっています。
ペレットとは木材を乾燥、粉砕させ小さな粒状に圧縮した燃料で、木材チップなどと並んで新しい時代の再生可能エネルギーとして関心が寄せられています。
家庭用ペレットボイラーの特徴
家庭にペレットボイラーがあれば、床暖房や台所・お風呂の給湯などすべてをまかなうことができます。家全体をしっかり暖めることができるので、とても快適です。部分的により温めたいところがあれば、パネル暖房やファンヒーターなどと併用することもできます。
メーカーなどにもよりますが、90%程度の熱効率を実現しており、不完全燃焼の目安である一酸化炭素排出はほとんどありません。クリーンで効率の良い暖房方法と言えるところも、注目を集めている理由のひとつです。
家庭に導入する場合は、販売から設置工事、アフターメンテナンスまで一手に引き受けてくれる販売店がありますので、そういったところを選ぶと良いでしょう。
家庭でペレット燃料を扱うメリット
家庭にペレットボイラー燃料を導入するメリットのひとつに、燃料の扱いやすさがあります。
木質ペレットは通常10kg単位の袋で販売されていますが、重さはそれほどなく女性一人でも運ぶことができます。
また、乾燥した固形の燃料なので、万が一、袋が破れてこぼれてしまっても集めやすく、液体の燃料と比べて周囲を汚す心配もありません。環境に優しいエコ燃料ということで、これから普及が進むことが考えられ、燃料の入手もこれからますます容易になっていくことが予想されます。
このようにメリットがたくさんある家庭用ペレットボイラー。給湯も暖房もこれ一つで行えるので、とても便利です。ぜひ導入を検討されてはいかがでしょうか。