ペレットストーブ、fe式とff式の違いと特徴

金子稔

金子稔

テーマ:ペレットストーブとは

ストーブは、設置場所と給気・排気の形式ごとに分類されており、その分類によって設置基準が決められています。その分類はどのようにされているのか、また形式ごとにどのような特徴があるのかを知っておくと、ペレットストーブの選定の参考になると思います。

ストーブの給排気形式による4つの分類

燃焼器具は、給排気形式によって大きく4つに分類されます。

1つめは開放式燃焼器具。
燃焼には屋内の空気を使い、燃焼排ガスも屋内に出すという形式です。

2つ目は半密閉式燃焼器具。
燃焼に屋内の空気を利用するという点は開放式と同じですが、燃焼排ガスの行先は屋外というのが異なる点。専用の排気筒から直接排出されます。
燃焼排ガスを自然通気力で出すタイプがCF式(自然排気式)、動力を使って出すタイプをFE式(強制排気式)です。

3つ目は密閉式燃焼器具。
燃焼用の空気を屋外から取り込み、燃焼排ガスも屋外へ排出する方式です。給排気には専用の給気筒・排気筒を使用します。自然通気力を利用するものを自然給排気式(BF式)、動力を利用するものを強制給排気式(FF式)と呼びます。

4つ目は屋外設置式燃焼器具。
名前の通り屋外に設置するもので、屋内に設置することはできません。給排気ももちろん屋外で行います。

FE式ペレットストーブの特徴

動力を使用して強制的に排気を屋外へ出すタイプであるため、排気ファンがついています。点火や消火はワンタッチでできますし、燃焼量もボタンで簡単に調整可能です。

加えて、タイマー点火やタイマー消火の機能もあります。国産のものであれば耐震消火装置の付いたストーブが主流です。機種によって、排気塔を取り付ける壁抜き施工だけで良いものと、屋根の上までの煙突施工が必要なものがあります。

FF式ペレットストーブの特徴

FF式は前述のとおり屋外から給気し屋外へ強制的に排気するタイプ。そのため屋根の上まで煙突配管をする必要がありません(ただしヨーロッパ等では屋根上まで立ち上げる施工が一般的です)。

給排気筒を屋外に出すだけでよく、断熱壁も炉台も不要です。操作性に関してはFE式とほぼ同じです。点火や消火、燃焼量の調整もボタン操作で簡単にできますし、点火や消火のタイマー機能もついています。FFファンヒーターと同様の使い方ができますので、FFファンヒーターを使い慣れているという方には導入しやすいでしょう。

給排気形式による特徴の違いを把握して、ペレットストーブ選びに役立ててください。

ペレットストーブの排気をよりクリーンにしご近所からのクレームを回避したい方にはアクアフィルターでの煙突施工もお勧めしております。

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また薪燃料とペレット燃料の両方が使用可能なストーブ「アンヴィクタ社のAKIMIX」も体感いただけます。

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金子稔
専門家

金子稔(建築家)

エンフリー

薪ストーブ、ペレットストーブ専門の住宅コンサルタントとして、新築住宅の間取り設計段階から丁寧なアフターフォローまで、快適なストーブライフを送るためにさまざまなアドバイスをさせていただいております。

金子稔プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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