【中国語文法】中国語の補語について――その2 程度補語(2)
今回は数量補語について勉強します。
数量補語は、比較する際に使います。述語となる形容詞や動詞の後ろに置いて、具体的な差や、おおよその差を表します。文中に「比」が無くても比較の意味を持つ場合もあります。
様々な数量補語ついて、例文を見ていきましょう。
1.具体的な差を表す数量補語
①我比弟弟大四岁。
→私は弟より4歳年上です。
②他家比我家多一口人。
→彼の家族は我が家より1人多いです。
③处长总是比大家早来半个小时。
→部長はいつもみんなより30分早く来ます。
④今天的气温比昨天低两度。
→今日の気温は昨日より2度低いです。
⑤开会的时间比原计划提前了三天。
→会議の日にちは本来の予定より3日早まりました。
⑥这个月她比我多工作了十六个小时。
→今月、彼女は私より16時間多く働きました。
2.おおよその差を表す数量補語
①我家比他家大一点儿。
→我が家は彼の家より少し広いです。
②哈尔滨比上海冷多了。
→ハルピンは上海よりずっと寒いです。
③这样就比刚才好一些了。
→このようにしたら、先ほどより少し良くなりました。
④这件大衣比那件贵几十块钱呢。
→このコートはあのコートより数十元高いですよ。
⑤那个体育馆比这个远十多公里。
→ あの体育館はこの体育館より十数キロ遠いです。
⑥他的成绩比我高十几分呢。
→彼の成績は私より十数点高いですよ。
⑦竣工时间比原定推迟了三个多月。
→ 工事完了の時期は本来の予定より三か月以上遅れました。
3.形容詞の後ろの「多了」「得多」
①东京大学比我们大学大得多。
→東京大学は私たちの大学よりずっと広いです。
②他的汉语比我的好多了。
→彼の中国語は私よりずっと上手です。
③日光的红叶比这里漂亮得多。
→日光の紅葉はここよりずっときれいです。
④那把名牌雨伞比我这把贵多了啊!
→あの有名ブランドの傘は私のよりずっと高いですよ。
4.文中に「比」が無くても比較の意味を持つ場合
①他总是早来几分钟,给大家开门。→他总是(比大家)早来几分钟
→彼はいつも数分早く来て、皆のためにドアを開けてあげます。
②他就因为多唱了一个音,没得满分。→他就因为(比乐谱)多唱了一个音
→彼は音を一つ多く歌ってしまったので、満点が取れませんでした。
③玛丽少学习了三个月,所以发音不太标准。→玛丽(比别人)少学习了三个月
→マリは学習時間が三か月少ないので、発音はあまりきれいではないです。
日本語校正、イラスト 根本 陽子