【中国語文法&ドリル】中国語の「一会儿」「一下儿」「一点儿」「有点儿」
【中国語文法】中国語の補語について――その5 動量補語、時量補語、数量補語(1)動量補語
これから3回に分けて、動作の回数を表す動量補語、動作の持続時間を表す時量補語、比較した結果の差を表す数量補語について見ていき、最後に総合練習をして復習します。
今回は動量補語について勉強します。いろいろな例文を見ていきましょう。
1.基本形は、動詞の後ろに置きます。
①我吃过两次北京烤鸭。
→私は北京ダックを2回食べたことがあります。
②我被老师批评了一顿。
→私は先生に1度叱られました。
③小王今天去了三趟东京。
→王さんは今日3回東京に出かけました。
④我们坐下来休息一下吧。
→ちょっと座って休憩しましょう。
⑤他看了一眼桌子上的菜,什么也没说就走了。
→彼は食卓の料理を一目見て、何にも言わずに行ってしまいました。
⑥无论实验失败多少回,他都不放弃,他相信一定能成功。
→実験が何回失敗したとしても、彼は、諦めずきっと成功すると信じています。
⑦我跟你说过很多次了,不要在别人面前批评孩子,很伤害自尊心的。
→人前で子どもを叱らないよう、あなたに何度も言いましたよね。自尊心が傷つけられてしまうんですよ。
⑧这个单词的发音是很难,你多说几遍,就会说了。
→この単語の発音は確かに難しいけれど、何回か声に出したら言えるようになりますよ。
2.目的語が代名詞の場合は、代名詞の後ろに置きます。
①我在上海见过他一次。
→私は上海で彼に一度会ったことがあります。
②小王来过这儿好几次了,不会迷路的。
→王さんはここに何回も来たことがありますから、道に迷うことはないでしょう。
③老师告诉你们多少回了,怎么总忘呢?
→先生は君たちに何回も言っているのに、どうしていつも忘れるんですか。
④我教他好几遍了,他就是说不好。
→私は彼に何回も教えたのですが、彼はどうしてもうまく言えません。
⑤妈妈很生气,打了他一巴掌,他还没说什么,妈妈先哭了。
→母親は怒って彼を1回ひっぱたき、彼がまだ何にも言っていないのに、先に泣き出しました。
⑥来相亲的那个人进屋后,只看了她一眼,就和媒人说:行!连茶也没喝一口,就告辞了。(媒(méi)人(rén):仲人)
→見合いに来たその人は、家に入って彼女を一目見ただけで仲人に向かって「いいよ!」と言い、一口のお茶も飲まずに去っていきました。
3.目的語が地名や人名の場合は、目的語の前でも後ろでもOKです。
①去西安的时候,我们见过小王一次,那时候他是导游。
→西安に行った時、私たちは王さんに一度会ったことがあります。その時彼はガイドでした。
②上午你去东京一趟,把展览会的票交给王老师。
→午前中1度東京へ行って、展覧会のチケットを王先生に渡してください。
③我去大使馆找过一次老张,但是那时候他已经回国了。
→私は1度大使館に張さんを訪ねましたが、その時もう彼は帰国していました。
④她去了四趟邮局,才把朋友的化妆品寄出去了。
→彼女は4回郵便局へ行き、ようやく友達の化粧品を郵送しました。
4.否定の場合は、「不」「没」を動詞の前に置きます。
①小孩子学走路,不摔几次跟头,怎么能学会呢。
→小さい子が歩く練習をする時、数回転ばずにどうしてできるようになるでしょう。
②妈妈为他做的菜,他没尝一口就出去踢球了,让妈妈很失望。
→母親が彼のために作った料理なのに、彼は一口も食べずにサッカーをしに行ってしまい、母親をがっかりさせました。
③这件新衣服,你不试一下吗?
→この新しい服、ちょっと着てみませんか。
④这个动作很难,你没示范一下就让她们跳,她们跳不好啊。
→この動きは難しいから、あなたが手本を見せずに彼らに踊らせたら、うまくいきませんよ。
⑤不失败几次,新人就不能成长,我们还是放心让他去做吧!
→何回か失敗しなければ、新人は成長できません。やはり安心して彼にやらせてみましょう。
⑥你还没练习几遍,就说发不出这个音,太草率了吧。
→まだ数回も練習していないのに、この音が発音できないと言うのは、君もいい加減すぎるでしょう。
⑦导演不实际表演一遍,演员就领会不了这个动作的深意。
→監督が一度実際に演技して見せなければ、俳優はその動きの深い意味が理解できません。
⑧那头驴一头撞在树上,没吭一声,就倒在地上死了。
→そのロバは、頭を木にぶつけると一声も鳴かずに地面に倒れ込み、死んでしまいました。
5.期間を表す時間詞がある場合は、動作の頻度を表します。
①我一天吃三顿饭。
→私は一日三回食事します。
(「一天」は時間詞、「三回」は動作の回数)
②小王一个星期去一次上海。
→王さんは一週間に一度上海に行きます。
(「一个星期」は時間詞、「一次」は動作の回数)
③我们一个月参加一次比赛。
→我々は一カ月に一度試合に参加します。
(「一个月」は時間詞、「一次」は動作の回数)
6.離合動詞の場合は、動詞と目的語の間に置きます。
①今天她去体育馆跳了三次舞。
→今日彼女は体育館へダンスを三回踊りに行きました。
(離合動詞「跳舞」の「跳」は動詞、「舞」は目的語)
②孩子们今天在幼儿园睡了两次觉。
→子どもたちは今日幼稚園で二回寝ました。
(離合動詞「睡觉」の「睡」は動詞、「觉」は目的語)
イラスト、日本語校正 根本 陽子
続く