鏡像関係は、絶対的孤独な人間の寂しさと孤立感を癒す
さぁ寝ようと思い、ベッドに入ってもなかなか眠れない、目が冴えてしまう。
体は疲れているのに…
目も疲れているのに…
心もへとへとなのに…
いつの間にか、新聞配達のバイクの音が、朝を知らせる。また今日も眠れなかった。
という経験は、ありませんか
眠れないと、しんどくてとても辛いですね。
身体や気持ちの疲れは感じるのに、目を閉じると考え事が頭に渦巻いて思考化内声言語が止まらない。気分転換に、音楽を聴いてみたり、体を温めてみたりしても眠れない。
眠れない状況には、どのような心理的原因があるのでしょうか?
ここでは、眠れない原因とその対処方法などについてお話しします。
不眠の心理<6つの理由>
1.抑うつ神経症、うつ病
抑うつ神経症やうつ状態だと、悲観的になったり、自責的、自律神経失調症などにより、眠れません。うつ症状を持つ9割近くの人が眠れない不眠症状を訴えています。
2.気がかりなことがある
ベッドに入ると、色々なことが想い出されてしまう
【終わってしまった過去について】
・あの時…すれば
・あの時こう言えばよかったなど
反省や後悔、悔しさや怒りで眠れない。
【まだ来ぬ未来について】
・明日、営業上手くいくだろうか
・明日、職場の対人は上手くできるだろうか
・この先、生活していけるだろうか。 仕事したくないな…
・いじめられないかな? 行きたくないな…
など、色んな心配をして眠れない。
3.考えると眠れない
これは女性に多く、考え始めると止まらない、気が付けば朝になっていた。頭の中でぐるぐる考え、どんどん膨らみ止まらない。そして現実にない妄想で喜んでみたり、悲しんでみたり、怒ってみたり、心配してみたり、忙しくて眠る暇がありません。
4.ストレス
対人関係、コミニュケーションによる心的疲労、健康不安、未来への不安
5.リズム障害・睡眠障害
リズム障害には、
・入眠困難(なかなか寝付けない)
・早期覚醒(早く目が覚める)
・中間覚醒(何度も途中で目が覚める)などあります。
例えば、PM10時に床に就き、AM1時に目が覚め、AM5時まで眠れない。その後少しうとうとしAM7時に起床。
これは原因の一つに子供時代の睡眠リズムがあります。
また、うつ病と睡眠障害はペアです。
結局、睡眠のリズム障害をおこして、昼夜逆転、その陰には、負い目とうるさい母の存在があります。静かな夜に自由に行動できるから、夜起きててお昼ごろまで寝てしまいます。だから夜はなかなか眠れません。悪循環です。
6.病気
身体的な理由で眠れないのも心が原因です。
■ぜんそく・気管支炎などの呼吸器疾患による咳や発作
■アレルギー疾患・じんましん・乾燥によるかゆみ
■頻尿(ストレス)
■高血圧・心臓病による胸苦しさ
■胃炎(神経過敏)による痛み
■関節リウマチ(母への憎しみ)による痛み
身体化で眠れないのは、母への叫び、声なき声で訴えている姿です。心理学でいう基底不安が原因で眠れません。安心と安全の欠如からくる不安は、養育史上の母との関係が影響しています。
参考文献
⇨ 病気は心がつくる/幻想を生きる心と現実を生きる身体
眠れない原因
眠れない原因は、興奮です。
不眠の理由1~6すべてに共通しています。
静かな夜を迎え熟睡してゆっくり休みたいのに、心は興奮していて眠れないのです。
【興奮状態=過覚醒の原因】
■目を覚ましていなければならない切迫感。明日は大丈夫?
■劣等感の防衛による完全主義。完全主義のため自己判定が厳しく反省と後悔。
■強迫神経症にすり替え、考えが止まらない。ねばならない、べきだが強い。
不安で眠れない
なぜ興奮状態なのか。それは不安だからです。
結局のところ、不安で眠れないません。
過去の出来事をあれでよかったかと不安
未来を予測して不安
終わったことは変えることはできません。
未来は予測してもどうなるのか、未来が来なければわかりません。
ということは、
変えられない過去と、決まっていない未来を、あたかも今現在、現実のように考えて不安になり目が冴え、頭が冴えて眠れません。それは時間が区切られていないことになります。
不眠症は区切れないから不眠、1日の終止符、終わりが作れない病です。
ずーーーーっと時間が途切れることなく続いているので、不安で緊張しっぱなしです。不安が眠れない状態にしてしまう。うつ状態になってしまうのです。
眠れない時の対処法
不安のため、ベッドに横になっているにもかかわらず緊張しています。
まず緊張を和らげる具体的な対処法を紹介します。
緊張を和らげる具体的な対処法
1.お風呂でリラックスする
2.温かい飲み物を飲む
3.寝る数時間前は食べない。腹八分目を心がける。お腹も胃もリラックスさせる。
4.ストレッチなどで身体をほぐす
5.適度な運動の習慣
6.腹式呼吸で自律神経を整える
7.体全体の力を抜く
8.アロマキャンドルや、アロマをたく
9.ヒーリング効果のある音楽を聴く
10.就寝前にスマホなど見ない
それでも効果がなく眠れないときは、不安の解消しかありません。基から断ちましょう。
不安の基とは何でしょうか?
先ほどもお話ししたように、時間軸を区切れないため不安が生まれます。過去も今も未来もすべて今として生きているためです。
考え・妄想を止める対処法
時間を区切るために最も必要なこと
1.過去は変えられない。終わり、終止符を付ける。
2.未来は、誰もわからない。自分の経験知で決めつけて、未来を過去にしない。
3.眠る前に、「今日は終わり」と声を出して言う。
⇨ 不安障害:不安でたまらない心の構造と原因。不安が消える!
寝むるや死、目覚めは生
人は生と死を繰り返し生きています。
その一日版が、就寝と起床。
一日の終わりに眠ることは今日の私の死、朝の起床は、新しい私の誕生です。
今日はどんな私なのか楽しんではどうでしょうか?
今日が終わるから明日があります。毎日新しく生まれ、夜には終わり、また新しく始まる。生きるとは生と死の繰り返し、生まれるたびにバージョンアップしているかもしれません。そう考えると、とても素敵ですね。
まとめ
眠れないときは、過剰労働や不規則な生活、ストレスや精神的疲労などで心や身体に負担がかかっているのかもしれません。まず身体の声を聴いて、頑張っている自分を労い、緊張をほぐしリラックスを心がけましょう。
そして、時間を区切り、しっかりと今を生きて自然な睡眠リズムで、爽快な朝を迎え充実した1日を送りたいですね。
セラピストの格言
⇨「不安な人へ」 格言-46
⇨「眠れない人へ」 格言-59
⇨「不安な人へ」 格言-92
⇨「今を生きたい人へ」 格言-93
コラム
⇨ 最悪の事態を考えてしまう。不安と思考が止まらない原因と4つの解決法
⇨ うつになりやすい特徴とうつの原因・うつからの脱却法|「うつの診断基準」
⇨「自分が嫌い!」心の構造と原因を理解して 、自分嫌い克服