「やってみたい!」を見つける支援
障がいのある人が自分らしく暮らしていくために大切なのは、
「できないこと」
を減らすことだけではないのかもしれません。
「やってみる」「選んでみる」
という経験を重ねながら、少しずつできることや楽しみを増やしていくことも大切です。
Aさんも、グループホームでの生活を始めてから、少しずつ生活の幅を広げてきました。
最初は難しかった洗濯も、工夫することでできるようになりました。いつも同じだったお弁当も、今では自分で違うものを選べるようになっています。小さな変化に見えても、本人にとっては大きな一歩です。
職場では真面目に通勤し、仕事にも取り組んでいます。ホームでの外出では、ほかの利用者さんをサポートすることもあるそうです。
「支えてもらう人」だったAさんが、今度は誰かを支える場面も増えているのです。
また、お母さんが入院された際には面会にも行きました。たとえ以前のように十分な会話ができなくても、同じ場所で同じ時間を過ごすことには、きっと大切な意味があります。
親が元気なうちから生活の場を見つけ、少しずつ自分の暮らしをつくっていくこと。それは本人のためだけでなく、家族の安心にもつながります。
支援者や家族が少し手を貸しながら、「できること」を一緒に増やしていく。そんな積み重ねが、その人らしい人生につながっていくのだと思います。


