「困った行動」の裏側にある心を守る仕組み ~適応機制を知ろう~
暑い日が続くと、エアコンは本当に大事です。
でも障がい者支援の現場では、「使えると思っていたのに、実は使えていなかった」ということが時々あります。
今回のお話は、Tさんが暑い中でもリビングのエアコンを使わず、窓を開けて過ごしていました。周りからすると、「エアコン嫌いなのかな?」と思います。
でも実は“使いたいけど使い方がわからなかった”可能性があったそうです。
Tさんは自分の部屋のエアコンは使えていました。でも、それだけで「リビングのエアコンも使える」とは限らないのです。
例えば私たちでも、テレビのリモコンが変わると「あれ?どこ押すんだっけ?」となることがあります。Tさんも、文字ではなくボタンの位置や形で覚えていた可能性がありました。だから、リモコンが変わると急にわからなくなってしまうことがあるのです。
支援では、つい「前にできてたから今回もできるよね」と考えてしまいがちです。でも本当は“どうやって理解しているか”まで見ることが大切なんです。
もちろん自然の風が好きで、あえてエアコンを使わない人もいます。その気持ちも大切です。でも最近は室内でも熱中症になる危険があります。だからこそ、「本人がどう過ごしたいか」と「安全」の両方を考えながら関わる必要があります。
障がい者支援は「できないことを手伝う」だけではないのです。「なぜ困っているんだろう?」「どうしたら安心して過ごせるかな?」を一緒に考えることが大切だと思います。
小さな“気づき”を大切にすること。それが、その人らしい生活につながっていくのかもしれません。


