ニーズの多様化への対応
会社の代表をやっていますと、石材業界だけではなく、様々な異業種・異業界の方と接する機会があります。
そうした機会に良く言われるのが、「墓石(お墓)って、常に需要があるから、不景気とか関係なくて良いですね。」という言葉。確かに、亡くなる方は常にいて、お墓に対する需要も(今のところは)ゼロになる事はそうそうありません。
しかし、私どものような墓地の紹介と墓石の販売を併せて行っているような販売方法の場合、お問い合わせをいただいたり、ご来園をいただくお客様の半数以上は、ご自身の将来の備えとして、お墓の検討をされている方です。景気状況が悪くなれば、どうしてもお墓のことは後回しになります。なぜなら、生活に密着しているものではないので、「別に今買わなくてもいいか。」と思われてしまうのです。
そして、墓石を販売するに際しての一番の悩みは、「リピーター」がいないということです。お墓は一家に一つ。一度買えば数十年は持ちますから、一生に一回の買い物。一度買っていただいたお客様が二度、三度と墓石を買っていただくことはまずありません。つまり、ご新規のお客様を常に探し続けなければならないという状態が続くのです。
どんな商売でも「楽して儲かる」などということはありませんが、我々石材業もまた、「景気とは無関係に売上が上がる」などということはありません。その分、いかにしてお客様にお墓造りのパートナーとして選んでいただくかを常に考え続けています。
(株)二上家
代表取締役社長 二上昌弘
http://www.futakamiya.co.jp