墓地需要の移り変わり(1980年代~2010年代)
前回の続きになります。
以前のコラムにも書きましたように、いわゆる「バブル経済期」に到来した「お墓ブーム」は、埼玉県の墓地事情を変えていきました。寺院墓地・共同墓地が中心だった埼玉県中・北部にも、都内にお住まいの方向けの民営霊園(公園墓地)が造成されるようになり、地元にお住まいの方も、霊園にお墓を求める方が増えていきました。民営霊園のライトで自由なお墓の在り方というものが受け入れられるきっかけにもなりました。
しかしその後、「お墓ブーム」が去ると同時に、埼玉県中・北部での民営霊園の造成は少なくなり、現在は再び、寺院墓地や共同墓地への回帰が起きていると聞きます。昔からあるお寺の御住職に供養をしていただけるという安心感が見直されてきているのだと思われます。
東京都に隣接しているが故に、東京で起きる現象の影響を受けざるを得ない。これはお墓にまつわる事情においても言えることなのです。
株式会社二上家 代表取締役社長 二上昌弘
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