コラム
角地のお墓は何故人気?
2013年9月2日 公開 / 2016年6月9日更新
霊園に見学にいらっしゃる方の中に、「角地は空いていませんか?」と質問されるお客様がいらっしゃいます。実際の所、新規霊園の販売や今まで売り止めされていた区画を売り始めた時、真っ先に売れるのは角地の区画です。
なぜ、角地がそこまで好まれるのでしょうか?一つは場所が分かりやすいので、お墓参りの際に迷わずに済むということ。もう一つの理由は角地は隣に区画が無いので、お墓を広く使えるということです。場所の分かりやすさについてはその通りなのですが、広く使えるという話は、実はあまり気になさらなくても良いポイントなのです。
お墓参りをされる方の多くは、年に3~4回、お参りされます。逆に言うと、年に3~4回「しか」お参りされません。つまり、お参りのお客様同士が墓地で接する機会はごく限られているのです。私はこの仕事に20年近く携わっていますが、隣同士のお墓を使用されている方が全く同時にお参りに来ているという光景を見たことはありません。それほど珍しいケースのことを心配して、角地を選ばなくても大丈夫なのです。
また、角地は通路に面しているが故に、多くの方が区画の脇を通ります。中にはそれが落ち着かない、という方もいます。
霊園内で角地になるのは1列につきたった2区画。その角地にこだわりすぎるが故に、良い条件の霊園を買いそびれてしまったというケースも見受けられます。霊園はそう簡単に作られませんから、同条件の霊園が新たに作られる可能性はかなり低いです。こだわりを持つことは悪いことではありませんが、こだわりすぎてタイミングを逃してしまうことのないよう、注意したいですね。
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