和型墓石の特徴と形
今日は「単位」のお話しを。
我々石材業界では、墓石の寸法を定めるに際して、今でも寸尺法を使っています。
例えば、和型墓石。一番上の石を「竿石」と呼ぶことは前にも書きましたが、この竿石の大きさが、和型墓石全体のサイズを表す単位になります。一番小さい物が「8寸角」。言葉が示すとおり竿石の縦と横の長さが8寸(約24センチ)となり、この寸法を基準に他の石(上台や中台など)のサイズが決まっていきます。
一方、墓地の単位は㎡(「へいべい」と呼ぶことが多い)で表されます。つまり、建てる石は寸尺法、墓地はメートル法なのです。石材店がお客様に提示する図面もこのような単位を元に書かれていることが多いので、分かりにくい場合は、メートル法に統一してもらうと良いと思います。
ちなみに、墓石の体積を表す単位を「切(さい)」と言います。これは立方尺で計算される物で、1切は、たて×よこ×高さ1尺×1尺×1尺の1立方尺となります。まあ、この単位は石材業界以外で使われることはありませんので、一般の方が知らなくとも何も問題ありません。