墓地需要の移り変わり(1980年代~2010年代)
それでは、個々の墓地の種類の解説をします。まずは公営墓地について。
公営墓地とは、その名が示すとおり、都道府県や市区町村などの地方自治体が経営・管理を行う墓地です。有名なところでは、東京都が運営する、青山霊園や多磨霊園などの「都立霊園」があります。
地方自治体が経営主体ですので、破綻の心配もないという安心感、墓地の管理料が比較的安いというお得感から、非常に人気が高くなっています。しかし、どこの自治体も厳しい財政状況の中で新たに公営墓地を開設したり、拡張したり出来ない所がほとんどで、既存の墓地を整理して新規の募集をしているような状況です。
数に限りがあるため、当該自治体に数年以上住んでいて、未埋葬のご遺骨を持っている方のみ応募可、など、応募条件も厳しく、一部の人しか利益を享受できないという性格から、墓地の使用料も以前ほどは割安感がなくなっており、民営霊園と条件が変わらなくなってきています。
ご自身が住まわれている地域に公営墓地がある際は、応募条件などをしっかりチェックすることをお勧めします。