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中谷崇志プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

蛍光灯を直管型LEDに交換する際に注意するポイント

中谷崇志

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テーマ:賃貸経営

LEDと聞いて、「照明のことね」と広まってきた昨今、それでもまだオフィスビルやマンション共用部では蛍光灯を使っている建物も多いと思います。

蛍光灯をとりまく環境と、LED照明に交換するときのポイントをざっと書いてみます。


「直管型LEDランプ」は既存の蛍光灯器具に安易に取り付けない


直管形LED
引用元:(一社)日本照明工業会の注意喚起

「うちのビルも蛍光灯照明だからそろそろLEDに変えていかないとなぁ」と考えたとき、
とりあえず家電量販店で、LEDの蛍光灯と同じ形のものを買ってきて交換できると思いがちですが、
間違った器具につけると出火の恐れがあります。

東京消防庁のLEDから出火した注意喚起

では、具体的に何に気をつけて考えればよいのか、どんな不具合が起きるのか書いていきます。

1:器具との組み合わせが悪いと点灯しない場合や発火などにつながる

蛍光灯の照明には点灯方式というものがあり、3種類に分けられています。
この方式と照明器具の安定器のことを考えずにLED照明を購入してきても点灯しません。
また、点灯しても、そのうち発火など事故や火災につながるケースがあります。

1:型番の頭が「FL」
グロースタータ形
点灯管(別名グローランプ)が必要な蛍光灯。

2:型番の頭が「FLR」
ラピッドスタート形
点灯管が必要ない蛍光灯。

3:型番の頭が「FHF」
インバータ形
点灯管が必要なく、蛍光灯の中では省エネで明るいが比較的高価。


これらの方式の違いによって、既設照明器具内にある安定器の種類が違い、
取り替えても問題がない、工事不要タイプのLED照明を選ばなければなりません。

例:メーカーによって、グロー・ラピット型のLED照明とインバーター式のLED照明では商品が異なり、インバーター型の一部の安定器では点灯できないといったことがあります。

2:照明器具本体も経年劣化している


照明器具側も機械ですので、日々劣化しています。
一般的に10年程度で新しい照明器具に交換するのが理想的です。

もしお使いの照明器具が10年を超えていたら、照明器具ごとLED照明に交換することをおすすめします。

業務用の場合は、例えば安定器だけ外して照明カバーだけ再利用するなど、現場によってはいろいろな対応をします。
デザイン的な考慮や、古いものはカバーが大きく、下手にカバーごと変えると、天井面とカバーに隙間ができることを懸念する場合などがあります。



まとめ


照明点灯方式の違いは照明器具に表記されていますが、調べてみてもピンとこない場合は、
プロにご相談いただくか、土台(照明器具)ごとLED専用のものに変えるのが良いです。

火災や事故につながらないことが最優先ですね。

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中谷崇志
専門家

中谷崇志(宅地建物取引業)

株式会社トライアス

「わかりにくい事をわかりやすく」伝える事をモットーに、クライアントの立場に立って丁寧にヒアリング。小さな企業だからこそ「社員の顔」が見える対応でクライアントとの信頼関係を築いている。

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