加圧給水ポンプ工事事例のご紹介
こんにちは、たまに相談を受けるマンションの監視カメラ(防犯カメラ)について書いてみます。
先日も商業ビルで監視カメラの設置工事を行いました。
昨今はいろいろなカメラ機器があります。
画質の向上した安価なアナログ機器、いろいろな機能が遠隔で使えるデジタル(IP)機器、クラウド上で月額制の監視カメラ運用サービスなどもあります。
今回の記事は具体的にここのメーカーが良いよという内容ではなく、
カメラ選定の前にこれらを考えておくと良いですよ、という内容でまとめてみました。
監視カメラ設置の検討をする場合は、まず目的をはっきりさせることを推奨しています。
何のために録画をし、どのくらいの期間保存し、今後の拡張可能性はあるか、映像を確認するときはどうやって誰が確認するのか。
ここをきちんと考えてから、必要な機器や工事内容を考えていくと、無駄な作業や機器を省くことができます。
監視カメラの設置目的とは
賃貸マンションにおいて、監視カメラの設置目的はまず何かに困っていることからスタートします。
・共用部のゴミ置き場が荒らされる
(不法投棄・収集日以外に不適切なゴミがだされるなど含む)
・不審者の出入りの話がある
(共用部のセキュリティ強化、つまりは入居者の安心のため)
・入居者で共用部で迷惑行為を行う者がいる
(共用部での汚損・破損・騒音など)
・物件が遠隔地にあるため、外観などを遠方からでも確認したい
(オーナーの安心感を得るため)
・・・などなど
まずは何が目的で、カメラを設置することにより何を達成したいことなのかをはっきりさせましょう。
それを決めてからでないと、遠方で見る予定もないのにネットワーク回線を引いて、IPカメラにしてランニングコストも含めて高くなったり、
マンション外からの不法投棄対策に、ゴミ置き場を荒らされる動画をとっても、車のナンバーがわからない画質では対策も注意もできなかったりします。
録画データは何日間保存するのか、カメラを増設する可能性はあるか
次に、録画データの保存日数を考えましょう。
予算が無限にあるのならば悩む必要はありませんが、予算には上限があります。
そして監視カメラのHDD容量も、工事後簡単に増やせるかどうか、拡張性を考えて設置しないと、後悔することになります。
・本体機器の設置場所が壁にとりつけた盤の中であれば、機器のスペースが足りないかもしれません。
・元々10日間保存できる想定で組んでいても、カメラ端末を増設すれば、その分録画期間は短くなります。
(例:10台で10日間録画できていた場合、カメラを15台に増設すると、6~7日間しか保存できなくなります)
・ハードディスク(HDD)を追加しようにも◯TBまでしか対応していない機種(レコーダー)であれば、HDD増設費用が無駄に高くなってしまうこともあります。
・逆にカメラ端末の対応台数が8台までの機種(レコーダー)であれば9台目の増設はレコーダーなどが必要になり、無駄に高くなってしまいます。
このように、保存期間とカメラ、容量の拡張性(拡張可能性)があるかどうかはきちんと考えておく必要があります。
誰がどのように録画映像を確認するのか
管理事務所や管理人がいる建物であれば、その方々が確認しやすい位置に本体機器を設置するのがベターです。
それらがない場合は、本体機器を設置する場所によっては、確認すること自体が億劫になりがちです。
・現地で確認する用途だけでかまわないのか
・遠隔で確認できるようにするのか
・録画データを別媒体にバックアップするのは現地で行うのか、遠隔でできるようにするのか
・管理会社以外に、物件オーナーがいつでも見れるようにするのかどうか
アナログ監視カメラの方が適している用途、デジタル(IP)監視カメラでなければ難しい用途など、確認方法などを事前にイメージすることが大切です。
まとめ
監視カメラの種類の違いなどを調べる前に、まず目的・拡張性・運用方法をイメージしてみましょう。
あれが困っているから解決したい、こういう使い方をしたい、の理想を考えてから、
実際に実現できるかどうか、実現するにはどのくらいお金がかかるのかを考えていくことをおすすめいたします。