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寝室のバリアフリー化で快適な生活をおくる

田原稔久

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テーマ:バリアフリー


快適な睡眠以外にもたくさんの配慮が必要な寝室

寝室は一日の中でもかなりの長時間を過ごす場所ですが、その大半は眠ることに費やされます。なるべく快適な睡眠をしっかりととるために、採光や通風、遮音などに気をつけることはもちろん、バリアフリーの観点から見れば、たくさんの配慮が必要な場所だとも言えます。

寝室のバリアフリー化における主なポイント

そうした様々な事柄を総合して、寝室をバリアフリー化するために気をつけたいポイントを具体的に3つご紹介してみましょう。

[1]寝室はなるべくトイレの近くに
 まず寝室のバリアフリー化を進める上で検討したいのが、寝室の配置です。例えば寝室とトイレが同じ階の隣接した場所にあることは、寝室を使用される方が夜中に安全かつ簡単にトイレに行く上で重要なポイントです。他にも、居間や洗面・脱衣所、浴室なども出来る限り同じ階にあることが望ましいと言えます。もちろん、部屋の行き来などを考えた場合、段差を可能な限り減らしておくことも忘れてはいけません。

[2]寝るスペース以外の広さも気にかけて
 昔から「起きて半畳、寝て一畳」という言葉がありますが、本当に寝るスペースを確保するだけであれば、それも良いかもしれません。しかし、「車椅子を使いたい」、「手すりをつけたい」となった場合に、あまりに狭い寝室では、バリアフリー化は一向に進みません。また将来、介護や介助の方に付き添われて寝室に入ることまで考えるなら、付き添いの方がスムーズに動けるように広いスペースを確保することが必要です。

[3]安全・通報装置は取り付けてある?
 就寝中というのは、生活の中でももっとも無防備な状態にあると言えるでしょう。そのため「火災などの災害や体調の急変などがあった場合にその発見や対処が遅れる」といったことが、起こりやすくなります。そうした事態を避けるためにも火災警報機や、緊急の通報装置などを備えておくことを、しっかりと考えに入れておきたいものです。

現在だけではなく、将来のことを見据えたバリアフリー化を

これまで見て来たことからもお分かりのように、バリアフリー化のコツは現在だけではなく「いかに将来のことを見据えられるか」にあります。
将来的な介護の問題やもしもの災害への安全対策などは、ともすれば、後回しになりがちですが、問題が起こってから改修を行うのは大きな二度手間になる可能性があり、ゆっくりと有効性を検討している時間もないかもしれません。

もちろん、一度にすべてを見据えての改修は難しく、コストもかかりますが、だからこそ、場当たり的な向き合い方を避けて、適切なバリアフリー化を進めていってください。

トイレをバリアフリー化して、未然に事故を防ぐ

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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