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30坪から建てられる二世帯住宅

田原稔久

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テーマ:二世帯住宅の間取り

狭い土地でも完全分離型の二世帯住宅は可能

弊社では、さまざまな二世帯住宅のお悩みをお受けしています。
「今住んでいる家を二世帯住居に立て替えたいが、敷地が狭いのが心配…」
「資金の関係上、狭い土地しか購入できないが、そこに分離タイプの二世帯住宅を建てるのは可能か」といったご相談をしばしば頂戴します。

そのたびに「大丈夫です。狭い土地でも完全分離型の二世帯住宅の建築は可能です」と、お答えしてきました。

そうなのです! たとえ30坪の土地でも工夫次第で完全分離型の二世帯住宅は実現します。

たとえば三階建てにしたり、ロフトを設けて収納スペースとして活用すればゆとりのある間取りも叶います。
そもそも、日本は土地が狭いので都市部で広い住居を手に入れるのは、色々な面から至難の技です。
実は、三階建てこそ二世帯住宅には、ぴったりの構造なのです。
それはなぜでしょうか。

次のコーナーでひも解いていきましょう。

三階建てこそ二世帯住宅には、ぴったりな構造

三階建てこそ二世帯住宅に向いているその理由とは、第一に二階建てよりフロアがひとつ多いということです。
二世帯住宅で最も気をつけたい点は「プライバシーの確保」ですが、フロアが増えることで独立性が高まります。

三階建ての世帯配分として、1階から上階にかけて、親世帯・子世帯・子世帯とするパターン、親世帯・共有部分・子世帯とするパターンがあります。

前者のパターンでは、2・3階が子世帯の住まいとなりますが、子世帯の内訳として、2階にリビングダイニング、3階が子供部屋と主寝室となるでしょう。
子世帯は、3階の寝室に入ってしまえば、2階が1階の親世帯との距離を作り、いっそうプライベート感が高まります。

後者のプランも、2階を共有とすれば1階と3階は親・子のそれぞれの家族のプライベートゾーンとしてプライバシーを確保することができます。

共有のフロアがなければ、触れ合う機会があまりないかもしれませんが、
共有部分があれば、お互いを見守りつつ適度な距離も維持できるのは利点です。

三階建ての魅力と注意点

三階建の二世帯住宅は、住まいとしてもメリットは多いのです。
例えば、最上階からたっぷりの採光が望める、風通しが良い、眺望が良い、家族ひとりひとりのプライバシーが守られる…などがあげられます。

屋上をルーフバルコニーとして活用すれば、親世代・子世代のコミュニケーションの場となります。そこで、ガーデニングを楽しむこともできます。

注意点としては、上下の移動が負担にならないようエレベーターの設置を視野に入れることや、避難経路もしっかり確保することでしょう。
また、設備面も工夫が必要です。親世帯と子世帯とをつなぐホームインターホンや緊急ブザーを備えていれば安心ですので、ぜひ設置をおすすめします。
狭くともアイデア次第で、快適で素敵な二世帯住宅は実現します。

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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