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二世帯住宅に便利な2階のサブキッチン

田原稔久

田原稔久

テーマ:共有タイプの二世帯住宅

早朝や深夜の簡単な食事やコーヒーを2階で

「完全同居型」、「部分共有型」でキッチンを親世帯と子世帯が共有する場合、
日常的には、料理や食事は共有スペースで行うのが基本です。
ふたつの世帯でテーブルを囲むため、ダイニングは広いスペースが必要になります。

大家族でいただく食事はにぎやかで楽しいものですが、働き盛りの世代は残業や出張もあり、自分だけ異なる時間に食事をとることもあるでしょう。

そんな時、騒音等で迷惑をかけたくない、気を使いたくない…と思うのではないでしょうか。

キッチンを親世帯と子世帯が共有する場合であっても、2階の子世帯にサブ的な小さなキッチンがあれば非常に便利です。

忙しい早朝の食事をはじめ、ちょっとお湯を沸かしコーヒーを飲んだり、簡単な食事やスイーツを食べたり、深夜遅い食事をしたり…といったことが、わざわざ1階の親世帯のキッチンまで行かずに済ますことができればとても快適でしょう。

幅90〜150㎝のユニットに組み込まれたキッチン機能

小さな子どもがいる場合、飲み物をよく欲しがります。また、頻繁に病気をするので、何かとお湯や水などが必要になります。
乳幼児なら、ミルクを温めたりといったこともあります。

さまざまなことを想定し、子世帯に小さなサブキッチンを設置することで、とても機能的で便利な生活が実現します。

大きなシステムキッチンを2階に設置するには、費用もかかり大掛かりな工事になりますが、サブキッチンならスペースも少なく手軽に導入しやすいのが魅力です。

空間にゆとりがない場合も、コンパクトなものなら設置することができます。

コンパクトなサブキッチンとは、どのような構造か確認していきましょう。

一例として、まず小さめのシンク、ひとつだけのコンロ、換気扇、小さな食器棚といったキッチンの機能が幅90〜150㎝のユニットに組み込まれています。
中には、ミニ冷蔵庫が内蔵されているのもあります。

小さな冷蔵庫があれば飲み物などをストックしておけるので、非常に便利でしょう。

冷蔵庫を内蔵でき電子レンジの設置も0K

基本的にサブキッチンのコンロはひとつで、ガス、電気ヒーター、IHなどさまざまなタイプから選べます。
あくまでもコンパクトなサイズなので、調理スペースはほとんどありませんが、
IHタイプを選べば、調理台の代わりとして活用できます。

ビルトインされる冷蔵庫は、よくビジネスホテル等で見かける小さなタイプで、
冷凍室がないのでアイスクリームや冷凍食品の保存は、残念ながらできません。
冷蔵庫の上に電子レンジを置くことも可能なので、夜食を食べることもできるのも利点です。
キッチンコンロがもうひとつ欲しい、ちょっとした料理を気兼ねなく作りたいと思う人は、2口タイプを選べます。

この場合は、「ミニキッチン」というカテゴリーになり、通常のシステムキッチンをギュッと縮小させたようなタイプになります。
幅は165〜210㎝程度で、パーツの組み合わせで選べます。

ただし、頻繁に使わないともったいないような立派な設備です。
メインキッチンがある場合は、費用、スペースともに小さなサブキッチンの方が有効でしょう。
弊社では、サブキッチンの実例をお見せすることもできますので、お問い合わせください。

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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