夫側の親との同居に適した完全分離タイプの二世帯住宅
シングル化が進み親との同居が増加
2世帯住宅ならず、2.5世帯住宅というのが、今、注目を浴びています。
2.5世帯住宅とは、いったいどんな住宅なのでしょうか?
子世帯と親世帯に加え、子世帯の独身の兄弟もしくは姉妹が一緒に暮らすための住宅のことを 2.5世帯住宅と呼んでいます。
昨今、男女共に晩婚化が進んでいます。
とりわけ女性の社会進出が加速し、独身女性が増えました。
例えば、親世帯プラス妹(弟)夫婦と独身の姉の住まい方が2.5世帯住宅となります。
この場合も妻側の兄弟姉妹なのか、夫側の兄弟姉妹なのかによって、住宅のスタイルや間取りが異なると考えられます。
それぞれのケース、ニーズ、最優先事項に応じて、まずは家族・世帯間で、十分に話し合うことが必要でしょう。
二世帯以上に嫁(婿)のアウェイ感が大きくなることが予想されます。
そのための配慮が必須です。
今回は、2.5世帯住宅のメリットとデメリットについて解説していきます。
2.5世帯住宅のメリットとは
では、メリットについて考えてみましょう。
まず、大人が多い住居となるため、育児の協力をしてもらえ、共働き夫婦にとっては、妻が仕事に就くことができ、育児負担が減ることがあげられます。
次に、住宅ローンの負担が軽減します。建築費用についても親からの協力が得られます。ゼロから自分で負担することを思えば、憧れの新築住宅が資金援助の元に手に入るのですから、大きなメリットでしょう。
また、どこまでを共有部分にするかにもよりますが、大勢で住むことによって、光熱費、ガス代、食費、インターネット通信費などが節約できるという点も利点です。
また、みんなで住むことでにぎやかで活気のある、温かな家庭生活を営め、家族の絆が深まります。
子育てをする中で、何か困ったことがあっても、すぐに相談できる人がいれば安心ですね。
では、「0.5」と位置づけられているシングルの兄弟姉妹サイドは、どのように思っているでしょう。
完全な一人暮らしは寂しいので、プライベート感が確保されるなら経済的にラクになるという理由から、肯定的な人が多いようです。
また、将来的にずっとシングルであるなら、自身が高齢になった際、身内が身近にいるのは安心なようです。
2.5世帯住宅のデメリットとは
次にデメリットについて考えていきましょう。
まずメリットであるはずの軽減された住宅ローンですが、シングルの兄弟姉妹が一生独身か結婚で家を出てしまうかで、変わってきます。家を出た際のローンはどうするか、そこまで話し合って決めておきましょう。
また親が亡くなった後の遺産相続については、トラブルの元なので、事前に決めておくことをおすすめします。
親とシングルの娘(息子)「0.5」の住まいは完全融合が一般的で、親と同居している状態と同じになります。
オトナ世代のシングルを謳歌している人にとっては、少し窮屈かもしれませんね。
予算にもよりますが、できる限りプライベート感を確保できる間取りに工夫をするのがベターでしょう。寝室を玄関からダイレクトに入れる位置にしたり、寝室に洗面、シャワーブース、トイレを付けたり、「0.5」だけのミニバーコーナーを設けるなど。弊社にご相談いただければ、色々なパターンをご提案させていただきます。