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二世帯住宅の間取りで気を付けたい寝室の位置

田原稔久

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テーマ:二世帯住宅の間取り

「水廻り」はできるだけ上下階で同じ位置に

完全分離型、部分共有型の二世帯住宅を建てる際は、間取りについて、十分な検討が必要です。家族、世帯間でよく話し合う必要があるでしょう。
特に気をつけたいポイントとして、まずは、「水廻り」について確認していきましょう。

2階建ての住宅では、1階に親世帯、2階は子世帯とする上下分離型が一般的です。
音が気になる「水廻り」はできるだけ上下階で同じ位置にしましょう。お風呂やトイレの音は、想像以上に気になりトラブルの元です。
トラブルの根は、事前に摘むことをおすすめします。

「水廻り」で大切なのは、完全分離型でも、同じ配管となるような向きで設置することです。極力、騒音を抑えられるような工夫をハウスメーカーに相談しましょう。

また、夜間にトイレに行くことや親がもっと高齢になったときのことを考え、トイレは寝室の近くに作るのがベターです。

また、トイレ、浴室内はもちろん、そこに通じる動線となる廊下等には手すりを付け、床もバリアフリーにしておく方が賢明でしょう。

水廻りについては、専門的な要素が多いので、ハウスメーカーに相談してから決めるのがベストです。弊社では、もちろんいつでもご相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。

親世帯の寝室をどこにするか

親世帯と子世帯は年齢も大幅に異なるので、ライフスタイルや生活パターンは大きく違いあって当然です。
人の出入りがある玄関や階段は、1階の親の寝室から離しておく方が良いでしょう。
階段は玄関近くに設置し、玄関からダイレクトに2 階の子世帯住居に行けるような間取りにし、夜間の帰宅が気兼ねなくできる配慮が必要です。

リビングダイニングは家族が集まる場所なので、歩く音、テレビの音、話す声などが響きやすくなります。
気を付けたい点として、リビングダイニングは階下の親の寝室の真上にしないということです。

騒がしい子ども部屋も親世代の寝室の真上は避けましょう。
騒音の問題は、後で大きなトラブルになりかねません。

よくCMなどで見かける吹き抜けのリビングや階段は、見た目は素敵ですが、音がやはり上下に大きく抜けるのでおすすめしません。
まったく世代か異なる者同士がひとつ屋根の下に暮らすのですから、遮音、防音の工夫も必要です。

遮音性と防音性の配慮を

ここで整理しましょう。
水廻りは1階と2階、上下で同じ位置がおすすめです。マンションのようなイメージです。
そして、親世帯の寝室の位置は、子世帯のリビングダイニング、子ども部屋の真上を避ける…ということは、上下で主寝室の位置は、同じにするのがベターということになります。

また、他にも上下で同じ位置がベストなのは、バルコニーです。2階バルコニーが1階バルコニーの屋根代わりになるからです。

人は睡眠を妨害されることに嫌悪感を抱きます。そのような意味でも、寝室の位置を決めることは大切な要素でしょう。

親世帯の寝室に子ども部屋やリビングダイニングの真上を避けたとしても、やはり何らかの生活の音は聞こえてきます。
階段を上がる下りする音などもそのうちのひとつでしょう。

騒音に関しては、暮らしてみないと気づかないことが多いので、事前にできることとして何らかの工夫と努力をするしかありません。

階段の材質を遮音性にする、フロアのフローリングのレベルを防音性の高いものにする…など対応方法を考えるのが快適な暮らしへの鍵です。

弊社にご相談いただければ、実例をお見せしながらご提案させていただきます。

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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