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夫側の親との同居に適した完全分離タイプの二世帯住宅

田原稔久

田原稔久

テーマ:二世帯住宅の間取り

「嫁姑関係が良好」…だからこそ、完全分離タイプに

現在の二世帯住宅の主流と言えば、親世帯と子世帯の共有部分がまったくない、完全分離タイプでしょう。
とりわけ、夫側の親との同居となると、完全分離タイプをおすすめします。

ひと昔前までは、女性にとって「結婚=夫の家族との同居」を表すものでした。
時を経て、今では核家族化が進み、同居するにしても、どちらかと言えば女性側の親との同居が好まれる時代へと変わってきました。

「娘との同居の方が気兼ねがない」と思う親が多いようです。

昔のように「嫁VS姑」といった対立構造は崩れはじめ、姑サイドが以前のように口うるさくなくなり、逆に嫁に気を使う人が増えていると聞きます。
とはいえ、同居となれば、話は別でしょう。

親も息子も妻も…みんなが気を使いストレスが増大する可能性も大いにあり得ます。

「うちは、嫁姑関係が良好だから」といって「完全同居型」のスタイルを選び、大失敗したケースをたくさん見てきました。
別々に離れて住んでいたからこそ仲良くできたのであって、毎日、顔を突き合わせていたら、そうはいかないのが人間関係というものです。

プライバシーを確保し快適な暮らしが実現

完全分離タイプの二世帯住宅の最大のメリットは、やはりプライバシーを確保できる点でしょう。

ただでさえ、妻の立場では夫の親には気を使います。

趣味やショッピングに外出する際、ママ友を家に招く際…自分の生活スタイルは気兼ねなく快適に守りたいものです。いつも監視されているようでは、たまりません。

それに加えて、世帯間の生活習慣の違いも否めないことです。

すでにリタイアした親世帯と現役バリバリの子世帯では、すべてにおいて異なるでしょう。

起床時間、食事、入浴など、日常に欠かせない暮らしの基本的なことは、自分のペースで行うのが一番です。

マイペースで暮らせるのが、完全分離タイプの魅力なのです。
日々の暮らしは、完全に別々で、顔を見ない日も多いかもしれません。
だからこそ、たまの休みにみんなで一緒ににぎやかに食卓を囲むと、とても楽しく貴重な時間だと感じるのではないでしょうか。

費用をかける値打ちがある完全分離タイプ

親世帯もお客さまを招いたり、早い時間帯から行動することで、気を使うのは避けたいはずです。

さまざまな状況を考えても、二世帯住宅でのイチオシは完全分離タイプでしょう。

完全分離タイプは、すべて2つずつの設備が必要なので、価格としては一般住宅の1.5 ~1.8倍はかかってしまいます。
しかしながら、それでも費用をかける値打ちがあると言えるのが完全分離タイプのメリットです。

できるだけ、コストを抑えるためには、ハウスメーカーとの密な話し合いが必要でしょう。

設計の途中で、プランや細部の追加や変更はつきものです。ですから予算の限度いっぱいいっぱいを最初から提示しないことをおすすめします。

予算の15~20%は低く見積もって提示しましょう。

途中の追加費用を前もって準備しておく方が賢明です。

弊社にご相談いただければ、できる限り低コストで、またそのような追加の予測等も含めてご対応させていただきます。

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田原稔久
専門家

田原稔久(建築家)

田原建設株式会社

新築、リフォーム、アフターメンテナンスの三拍子がそろう住まいづくりに徹し、2世帯の長期優良住宅を多く建設。自身が阪神・淡路大震災の体験もあり、耐震等級3の地震に強い住宅を採用する

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