強みを見つけるフィードバック文化の育て方
「人がすぐに辞めてしまう…」
そんな悩みを抱える経営者やマネージャーの声を、よく耳にします。
求人に力を入れても、教育制度を整えても、人が定着しなければ組織は前に進めません。
では、「人がやめない組織」は、何が違うのでしょうか?
離職の理由は、待遇や業務内容だけではありません。
実はもっと深いところ――
「自分はここにいていい」
「自分はこの組織に貢献できている」
「認められている」
という“実感”があるかどうかが、大きなカギを握っています。
つまり、自尊心を満たせてるのかどうか。
(自尊心を満たす言葉は、ほめシートの活用を別の記事で詳しくお伝えします。)
自分のことを大切に扱ってくれる職場は、人が自然と「ここで働き続けたい」と感じる場所になるのです。
そのための方法こそ、「人の長所を見つけ、ほめて活かす」ほめ育のアプローチです。
ある企業では、リーダーが毎日一人ひとりに「ありがとう」の言葉をかける習慣を始めました。
「その気配り、助かったよ」
「昨日の対応、とても丁寧だったね」
小さな言葉がけでも、「自分の強みがここで役に立っている」という手応えがスタッフに生まれ、徐々に離職率が下がっていったのです。
また、自分の長所を自覚し、それを活かせている実感があるスタッフは、
失敗や課題にも前向きに向き合うようになります。
それは、リーダーが「君の強みはここだね」と見つけ、伝えてくれているから。
「見てくれている人がいる」ことが、働く意欲を支えるのです。
人は、評価されたいのではなく、「理解されたい」「認められたい」と願っています。
その想いに応えられる組織は、離職率ではなく“定着率”が高くなります。
大切なのは、人を変えようとする前に、「長所は必ずある」という前提で人を見る目を変えること。
その視点が、「人が辞めない組織」への第一歩です。
組織にとって最も貴重な資源は「人」です。
その人が、やりがいを持ち、安心して自分らしく働ける環境があれば、
人は“辞めない”どころか、“育ち、輝き、会社の未来を創っていく存在”になります。
今日から始められること、それは「関わる人の長所を一つ見つけて、伝える」こと。
それが「人がやめない組織」の土台となる一歩です。
あなたの、大切なスタッフの”長所”は何ですか?
それは伝えることができていますか?
一言でもよいので、見つけたときに伝えてあげてください。
道下真介(みちしたしんすけ)
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ほめ育コンサルタント
ほめ育を組織に導入し、現場スタッフに寄り添うことで、次々に業績アップを実現。
離職率が一気に下がる“ツボ”を見つける為に、現場スタッフに寄り添うことにより社内のコミュニケーションを円滑にしていく実務家。
なぜ、スタッフが離職をするのかを経営者やリーダーに進言しながら、現場を輝かす独自のやり方には、多くの企業が評価する。
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