医療機関における情報漏えい防止のポイントvol.74

原聡彦

原聡彦

テーマ:医療経営の処方箋

医療機関は、患者さんの情報など多くの個人情報を持っていて、日々、情報漏えいのリスクにさらされています。そこで、今回は、医療機関における情報漏えい防止のポイントについてお伝えします。

1)業務上知り得た医療機関及び顧客情報の守秘、知り得た個人情報の保護には万全を期し、一切の情報漏えいが起こらないよう常に留意するよう従業員に周知徹底する。

2)周知徹底する内容
1.医療機関の内外を問わず、在職中または退職後においても、病院ならびに取引先等の機密、機密性のある情報、個人情報、顧客情報、企画案、ノウハウ、データ、ID、パスワードおよび医療機関の不利益となる事項を第三者に開示、漏えい、提供をしてはならない。また、これらの利用目的を逸脱して取扱い、または漏えいしてはならない。

2.個人でホームページやブログを開設する場合は、情報の漏えいに留意しなければならない。

3.重要な機密文書、帳簿等を外部へ持ち出す際は施錠の出来るカバンを使用し、置き忘れや盗難が起こらぬよう十分に気をつけなければならない。

4.医療機関の許可なく、関係者以外の者を事務室内に入場させてはならない。

5.医療機関の許可なく業務上守秘すべき情報および個人情報が入ったファイルを持ち帰ってはならない。これは電子メールでの送受信も同様とする。

6.医療機関の許可なく、個人所有のパソコンに業務に関連する情報を保有してはならない。

医療機関の情報漏えい防止のためには、上記内容を周知徹底し定期的に従業員への勉強会を開催することが有効です。ぜひ、自院のリスクマネジメントとして取り組んで頂きたいと思います。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。感謝!
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原聡彦(医業経営コンサルタント)

合同会社 MASパートナーズ

院外事務長(事務長代行)、院長夫人コーチング、医療法人運営サポート、医院開業支援など、院長先生の経営のブレーンとして財務と人事の面から健全経営を継続できる環境づくりをサポートいたします。

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